【滋賀県・米原市 2022.8.28】琵琶湖の北東側に位置する名峰・伊吹山に久しぶりに(5年ぶりぐらい)登りにきました。大阪からだとJRで米原駅まで来て、そこで東海道線に乗り換え2つ目の近江長岡駅で下車、そこからバスで登山口までというのがもっともポピュラーなアクセス方法です。ところで伊吹山は山の姿を下から見上げても美しいし、山上から下を見晴らす眺望も素晴らしい、また登山道はけっこう本格的な山登りですが危険なところはほとんどなく、登山の対象として大変よい山と言えます。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 近江長岡駅 近江長岡駅ホームから伊吹山をのぞむ 登山道 三之宮神社 登山口前バス停から見上げると三之宮神社があります。ここは山の神を祀っています。もちろん登山客のためではなく、山が怒って災害を招かないようにとの為ですが、今では登山客が登山の無事を祈ってまずここで手を合わせるのが恒例になっています。 鳥居のむこうに伊吹山の山容がちょこんと見えています。 ここが登山口 最初はこんな感じの道を歩きます 2合目あたり... Read More | Share it now!
奈良・二上山のふもと當麻寺を訪ねる
【奈良県・葛城市 2022.8.21】今日は大阪府との境にちかい奈良県葛城市の當麻寺(たいまでら)を訪ねてみます。當麻寺は、伝説上の人物である中将姫が一晩で織り上げたとされる当麻曼荼羅で知られています。寺が建立された当初の本尊は弥勒仏ですが、いまでは当麻曼荼羅そのものが本尊として祀られ、結果として弥勒菩薩をまつる浄土宗と、曼荼羅をまつる密教信仰の真言宗とが並立している、ちょっと変わった寺院でもあります。なお當麻寺は当麻寺とも書き、この一帯を治めていた葛城氏一族の当麻氏の氏寺だったので本来は当麻寺だったとか、當麻寺を常用漢字にあらためると当麻寺になるとか(たしかに最寄りの鉄道駅は当麻寺駅となっています)、諸説ありますが、正確なところはわかりません。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 當麻寺・仁王門 当麻寺の仁王門が見えてきた 近鉄電車の当麻寺駅から10分ほど歩くと、當麻寺の仁王門(東大門)が見えてきます。 仁王門 仁王像・吽形... Read More | Share it now!
高野山・町石道を上らずに、下ってみる
【和歌山県・高野町→九度山町 2022.8.15】高野山にて金剛峯寺境内を見てまわったあと、高野山・町石道をあるいてみたいと思います。そもそも町石道(ちょういしみち)とは、九度山から高野山金剛峯寺へと上がってくるときに通る表参道にあたるもので、この道が代表的に「高野山参詣道」とされています。町石道ですが、空海上人(弘法大師)が金剛峯寺までのぼるための参道をひらいた際、道しるべとして1町(109m)ごとに柱を立てました。もとは木製のものだったそうですが、鎌倉時代に五輪卒塔婆形の石柱に立て替えられます。金剛峯寺の根本大塔から九度山の慈尊院まで22kmに180基、根本大塔から反対方向へ奥之院の弘法大師御廟までの4kmに36基、計216基で、いまもその内179基が当時のままの形で残っています。今日歩くのは、根本大塔から慈尊院まで(現実には、さらにその先の九度山駅まで)ですので、上るのではなく下ることになります。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 根本大塔から 高野山・根本大塔から 壇上伽藍・中門をくぐりました。 大門を通って そして大門の前を通過します。 現在午後2時半です。ここから九度山まで下りきるのに4時間と見込んでいます。夕刻6時半であれば今の時期ならまだじゅうぶんに明るいので危険はないでしょう。 町石道へ まずはこんな山道を下ってゆきます。 これが町石道の名の由来になる石柱です。 谷間をわたる木橋 はじめの内は参詣道というよりまさに山道で、えぐられた谷にかかる木橋をしばしば渡ります。なお木橋とはいえしっかりした造りで危険はありません。 山すべてが聖域のため いかにも山深い雰囲気です ほんの時々ですが、視界がひらけます。 これは珍しい、谷側にたつ石柱 陽射しの関係か、まるで墨絵のような山並風景 いったん車道をわたります。 ここまでで1/4ほど下りてきました。あとから分かったことですが、くだる場合は最初はひたすら下り、半ばはアップダウン、そして最後はいっきに下ることになります。 弘法大師ゆかりの袈裟掛け石 袈裟掛け石 これは袈裟掛け石で、弘法大師が麓から登ってくる際にはこの岩に袈裟を掛けて一休みしたそうで、俗界と聖域との境界にもなっているそうです。 林道のような立派な道になりました ここは雨水が流れえぐられたのでしょう そろそろ半分目 分かれ道には必ず標識があります。 分かれ道にはかならず標識があります。歩く道は細いところがあるというだけで、獣道もないし、危険なところもありません。長距離を時間をかけて歩いても良いのであれば、ハイキングには最適でしょう。 ずいぶん下りてきた印象で、 環境が変わってきました。 とつぜん集落が見えました 弘法大師ゆかりの二つ鳥居 二つ鳥居 なぜ鳥居が二つ並んでいるのかhttps://tabi-mag.jp/wa0251/#:~:text= 街並みが見えてきました やっと街並みが見えてきました。この時点で19時前なので、4時間半かかってまだ終点にたどり着いていません。 九度山駅に到着 南海・九度山駅 九度山駅に20時前に到着しました。結局、根本大塔から慈尊院までの180町(22km)には5時間弱かかりました。もし上るのであれば、6~7時間は見ておくべきです。 (最終地点の慈尊院の写真はうっかり撮影するのを忘れていました) 高野山町石道マップ(わかりやすい写真付)https://assets.ctfassets.net/8kohjgazu1qe/o64FW8nT5HObDQVR9gUz3/f558532cbf6f17c9d9b02cd8b93e2721/map_choishimichi.pdf 【アクセス】高野山・根本大塔から南海電車・九度山駅まで歩きました。【満足度】★★★☆☆ (とにかく距離が長い。しまいには飽きてきました。) ... Read More | Share it now!
夏の高野山をたずねて歩く
【和歌山県・高野町 2022.8.15】今日は高野山をたずねてみたいと思います。お盆にたずねることに宗教的な意味はなく、ともかく下界は暑くてかなわないので高野山まで上がってしまえば少しはしのぎやすいだろうと、理由はいたって単純です。ところで高野山という名の山は存在しません。「高野山」とはその地域一帯の名前で、1000m級の山に周囲を囲まれた標高850mの盆地全体が金剛峯寺の境内となっており、すなわち高野山イコール金剛峯寺の寺町となります。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 極楽橋から登ってゆく 極楽橋... Read More | Share it now!
神戸神社めぐり、一宮から八宮まであるく
【兵庫県・神戸市 2022.8.6】神戸の中心街は三宮です。この三宮ですが、じつは三宮神社(現存しています)がその名の由来です。さて、地図を見ていると二宮商店街とあったのでグーグルマップでアップしてみると近所に二宮神社が。さてさて、よく調べてみると神戸には一宮神社から八宮神社まで建てられ、すべて現存しているそうです。(ただし六宮神社は明治時代その地に高等小学校をつくる必要から八宮神社の社殿に合祀されたため、神社としては存在しますが、独自の社はありません)今日はこの8社(建物としては7つ)をめぐってみたいと思います。ただこれだけではいかにももの足りないので、近辺にたつ生田神社と湊川神社をあわせて回ります。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 生田神社 生田神社に到着 まず生田神社にむかいます。 早朝大坂から神戸へ向かう電車で窓に雨がはじけていました。三ノ宮駅に着いた時には雨はあがっていましたが、やはり路面は濡れています。それでもお陰ですこし涼しくなったのには助かります。 楼門 楼門から拝殿をみる 拝殿と本殿(奥) 生田神社は天照大御神の妹神ともつたえられる稚日女尊(わかひるめのみこと)を祭神として祀っています。当初はいまの新神戸駅の北にある布引山に建てられていたものの、8世紀に洪水による土砂崩れで流されてしまい、いまの地に移されたそうです。ご利益は、恋愛成就、御縁結び、安産祈願ですから、さぞかし若い人たちに人気でしょう。 拝殿前の獅子・阿形 口を開けた阿形の狛犬、実は獅子だったhttps://www.shikoku88.net/88blog/?p=1454 戸隠神社(左)と蛭子神社(中央)... Read More | Share it now!
金魚の里・大和郡山と郡山城址をあるく
【奈良県・大和郡山市 2022.7.17】今回は、奈良県の大和郡山を歩きに行きます。戦国時代には、松永久秀、筒井順慶らがこの地で争い、秀吉が天下を治めてからは、弟の秀長が和泉、紀伊、大和におよぶ100万石の所領を得て、ここ郡山を居城とします。すなわち大和郡山市は100万石の城下町であり、郡山城はその大大名の本城だったわけです。また江戸時代から武士の副業として金魚の養殖がさかんに行われ、現在も金魚の名産地として有名です。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 五輪塔覆堂(筒井順慶の墓所) 大和郡山市は奈良市と隣接してその南に位置します。大和西大寺駅(先週、安倍元総理が銃撃されたところです)で橿原線に乗り換え、いったん大和郡山駅を通りすぎ、平端駅で下車します。そこから歩いてすぐに筒井順慶の墓所があります。「(石田)三成に過ぎたるものが二つあり、島の左近に佐和山の城」と詠まれた「島左近」はもともとはこの筒井順慶の家臣でした。 筒井順慶についてざっとhttps://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/4184 15分ほど北へ向かって歩きます。 駅でいうと、まさに「近鉄筒井駅」のちかくに筒井城跡があります。跡といっても、ここにありました、の「跡地」です。順慶は信長に仕えるまえは、ここ筒井城を居城とし、松永久秀らと獲ったりとられたりの戦いを続けていました。 大和郡山の中心街に入ると郡山八幡神社がある グラブ神社ともよばれ、野球上達祈願やグラブの供養も 金魚ストリートの名もある柳町商店街 さすがというか、街を歩いていると様々なところに金魚の文字や図柄があふれています。 金魚すくい大会に興味のある方はこちらhttps://www.city.yamatokoriyama.lg.jp/02/index.html 手前は金魚がデザインされたマンホール これもマンホール... Read More | Share it now!