金剛山に登るならカトラ谷ルートがイチオシだけど
【大阪府千早赤坂村 2023.6.18】
最後に金剛山に登ったのは昨年秋ですが、そのさい黒栂谷からカトラ谷を登って行く予定でした。
ところが黒栂谷を順調にさかのぼったのは間違いないものの、その先で分岐道を間違え、間違えただけでなく、あとから振り返ってみてもどのルートを登ったのかさえ分からない不面目。
それ以後、もう一度カトラ谷ルートに再挑戦しようと思いながら延び延びになっていました。
今回思い出したようにカトラ谷再挑戦に思い至ったのは、なんとも暑くて出歩くのも億劫になってくるこの季節、樹林のふかい緑の下、しかも渓流沿いを歩くのなら涼しいのではないかと単純に思いついたからに他なりません。
黒栂谷道をあるく
南海河内長野駅からのバスは、途中土砂崩れのため終点のロープウェイ前までは行かず、登山口前で全員降ろされました。もとから登山口前で降りるつもりだったのでこの時点では問題はないのですが、予定していた下山ルート(伏見峠から念仏坂をくだる)だと、そのロープウェイ前に下りてくるため、必然的に下山ルートは変えざるをえません。
下山ルートについては山頂について考えるとしてともかく出発します。
金剛山登山はなかなか楽しいのですが、困ったことに道標がほとんどありません。
千早本道とか念仏坂のような主要な道にはさすがにそこそこありますが、マイナーというか、リピーターが試してみたいというような道にはからっきしありません。
ですから今回正しく歩けたとしても、一年後にも正しく歩けるかというと – – – さてどうでしょう?
カトラ谷
このカトラ谷道ですが、緑濃く森林浴を楽しめるだけでなく、滝の横をよじのぼり、渓流をさかのぼり、少しばかりスリリングなところもあり、変化に富んだたいへん楽しい登山道です。
最後に急坂がしばらく続きますが、それも単調な九十九折ではなく、谷間をぐんぐん登って行くので、順調に高度を稼いでいることが自覚できて苦にはなりません。
残念なのは、標識のないこと。まったく見事にない。通常であれば、板の道標はなくても赤いテープなどが道案内をしてくれるものですが、それさえも思い出したようにたまにあるだけ。
【YAMAP ヤマップ】を使ってみましょう。
無料アプリがあります。(山にも携帯する)スマホでアプリをインストールする。
行く予定の山の地図を予めダウンロードする。
山中で電波が届かなくても地図はダウンロードしているのでいつでも見られる。
その地図内にGPS機能で自分の居場所が表示されるので、道案内として使える。
そしてもう一つ、土砂崩れや倒木が多い。
注意して進めば、難なくやり過ごせるレベルですが、だからといって「注意さえしていれば初心者でもOK」とは言い難い。
山頂にて
下山をはじめる
山頂広場(国見城跡)はあまりに人が多いので、一段低い広場で昼食をとりながら下山ルートについて考えました。
当初予定の「伏見峠~念仏坂コース」は不可。
ならば山頂広場の案内板にある、セトからニ河原辺をとおって千早赤阪村へ下るルートが面白そうなのでこれに決めたと歩きはじめたら、いきなり「通行止め」のロープが。
なんとここも土砂崩れでアウト。
*山頂広場とは通称で、実際の山頂はもうすこし登ったところにあり、葛城神社のある葛木岳山頂です。
タカハタ谷
この道はやがて、黒栂谷道の入口にあたる、登りはじめに通過した車止めのゲート横に出合います。そこからバス停はもうすぐです。
【アクセス】南海河内長野駅 ➡ 金剛登山口バス停~黒栂谷道~カトラ谷~国見城跡~タカハタ谷~腰折滝~金剛登山口バス停 ➡ 南海河内長野駅 14000歩
【満足度】★★★★★