琵琶湖からもよく見える比良山系の堂満岳に登る
【滋賀県・大津市 2023.8.11】
琵琶湖の西側につらなる比良山系は、湖へ吹き下ろす風の影響で、真夏でもけっこう涼しく登れます。湖岸沿いに走るJR線の駅から登山口までが日陰がない場合は暑いので、朝早めに歩きはじめることをお勧めします。
今日は比良山系の最高峰である武奈ヶ岳に登頂するつもりで出てきたのですが、登攀中に思わぬミスをしてしまい、途中の峠で残る時間と体力を計算したうえで、これは断念。少し地味なのですが、進路を変えて堂満岳に登ってみました。
この山登りに関心のある方は、YAMAPで山道の状況などを確認し安全な登山を楽しんでください。
比良駅から登山口へ
比良駅からこの駐車場まで45分ほどです。途中別荘地を歩いたりもするので、ずっと日差しを浴び続けることはありません。
正面谷道をのぼる
これが最後の堰で、正しくは堰の底部を右へあるいて対岸に渡ります。
ところが何を思い違いしたのか、まるでそのときだげ頭にエアーポケットができたかのように左の道を上り、この堰も超えてしまいました。
これがとんでもない事態につながります。
●これは間違えて入り込んだ道です。(参考のため)
なぜ間違えたのか、なぜ途中で間違えていることに気づかなかったのか、いまでもわかりません。
あとで気づいたのですが、堰の左には立ち入り禁止のロープさえ張られていました。またスマホに入れているYAMAPのマップもなぜかこの時だけは確認していませんでした。
間違いに気づいたのは、ガレ場をおおかた登りきったとき、こんな危険な道をなぜ開放しているのか不審に思い、スマホで確認してからのことです。
登るよりも下る方が大変でした。ところが下りがあまりに危険なので尻を付きながら下りたところ、途中で尻ポケットに入れたスマホを落としたことに気づき、ふたたび登り、ふたたび下り。
1時間ロスし、それ以上に体力の消耗が激しかった。
青ガレから金糞峠
正面谷道の、金糞峠に着く前に待ち受けているのが、「青ガレ」とよばれる難所です。
要は崖崩れの跡なのでしょうが、石が固定されておらず転がりやすいので、たいへん危険です。
登りはまだしも下りはとくに要注意。
(それにしても先ほど間違えて登って下ったガレ場は青ガレの危険度がかすむほどなので、なんとも危なかったと、このときしみじみ思いました)
堂満岳へ
金糞峠で考えました。
比良駅から2時間少々で到着すべきところを、3時間以上かかっています。
ここから武奈ヶ岳までさらに2時間、そして下って比良駅までは3時間~3時半。まだ日が暮れる前に駅に着くことは可能でしょうが、これからさらに5時間あるいはそれ以上あるく、体力に自信がありません。
そこでさらに山奥に向かうのではなく、道をかえて下る方向で、堂満岳に登攀することにしました。
堂満東稜道をくだる
堂満岳を下りはじめて90分ほどで、ノタノホリという名の池に着きます。
山中に忽然と現れるので神秘的に見えますが、よく見ると水は濁っていてきれいではありません。それゆえじっくり見ずに横をかすめて進むとまもなくイン谷口も近い車道に出ます。
【アクセス】JR比良駅~イン谷口~(正面谷道)~青ガレ~金糞峠~堂満岳~(堂満東陵道)~ノタノホリ~JR比良駅
【満足度】★★★★☆