和泉山系西端・四国山から四国は見えるか

【和歌山市 2024.2.7】
関西人でなければ関西の各県がどのように隣接しあっているかよくわからないかもしれません。
大阪府の南端は和歌山県の北端と接しており、その境界線にそって東西に連なっているのが和泉山脈です。山脈とはいっても山々の標高はせいぜい500mを越えるくらい、大方の山は300m前後に過ぎません。ところが周囲に高い山がないだけでなく瀬戸内海が近いこともあって、標高が低いわりに、言い換えると登るのが楽なわりに結構な眺望を楽しめます。
オススメは冬のおだやかに晴れた日。いわゆる「陽だまりハイク」を楽しむには絶好の場所です。
今日はその中でも西の端、すなわちもっとも瀬戸内海に近い位置にある四国山に登ってみます。四国山は、四国が見えるという意味から名付けられたのでしょうが、さて今日は四国が見られますかどうか。

加太さかな線・めでたいでんしゃ

和歌山市街と加太(港)をむすぶ観光列車
「めでたいでんしゃ」は乗るだけで楽しい
吊革にサカナ、広告一切なし

「めでたいでんしゃ」はすべての便で走っているわけではありません。
実はこの写真は加太(かだ)から帰りの便で乗ることができ撮影したもので、あさ往くときは普通の車両でした。

登山口へ

西ノ庄駅で下車、一般道を上がる / 車の往来はほぼない
林道をあるく / 右の山道は登山口ではなかった
木立越しに瀬戸内海がわずかに見える
意味不明なオブジェがある、ここが登山口

和歌山森林公園・四国山登山口から四国山へ

やっと山らしい道になりました

四国山とその一帯が「和歌山森林公園」となっており、どうやら妙なオブジェがあったところは、その森林公園への入口のうち四国山登山口にあたるものだったようです。

良い雰囲気になってきました
四国山山頂

あっという間に四国山山頂に着きました。
眺望はまったくないので、ヨーグルトの蓋に「四国山」と書かれた、とてもユニークな標を撮影しました。

すこし先に展望台がありました
先へ進みます
ここは展望台ではなく、山頂広場となっていました
これから向かう山並みをのぞむ

高森山

ときどき可愛い石ころ細工が和ませてくれます
ここだけ見たらずいぶん山深い(?)
高森山への最後のアプローチは急坂
高森山山頂

神戸から明石方面まで見えます。淡路島も見えます。でも四国はどこにあるのでしょうか – – –
ちなみに淡路島は兵庫県であり四国ではありません。それでも青空の下、美しくもあり穏やかな景色を堪能できたということで大満足です。

下山、そして深山砲台跡へ

下から見ると、こんな急勾配を下ります
やがて一般道が見えてきました
この自動車道を上がります / これが結構きつい
遊歩道をすすむ / 左は石切り場?
明治時代に大阪湾防衛のため造られた、由良要塞の一部
アーチの上が砲台で、地下部分に弾薬庫があった
地下の弾薬庫跡 / なかなか気薄味悪い
アーチの上、このあたりに大砲が据えられていた
阪神方面をのぞむ
友ヶ島、後方は淡路島

しっかりした遊歩道があり、一周30分弱で回れます。山歩きが苦手な人でも散歩がてらにのんびり歩けます。

山上にあるのは加太休暇村なる温泉リゾートホテル

加太、淡島神社

加太の入り江沿いに歩く / 右山上に加太休暇村が見える
淡島神社の祭神はそもそもは女性の守り神ですが、
人形供養の神社として有名になり、
いまでは境内一帯が人形で埋まっています
淡島神社の近くにたくさん野良猫がいた
よほど待遇がいいのか、みんな太り過ぎ

【アクセス】加太さかな線・西ノ庄駅~和歌山森林公園登山口~四国山~高森山~深山砲台跡~加太港~淡島神社~加太駅 / 27000歩、5時間40分
【満足度】★★★★☆