山登りのはずが、西近江路を歩くことになった

【滋賀県・高島市 2025.10.17】
滋賀県は琵琶湖を中心にして、西側を湖西、そこから時計回りに湖北、湖東、湖南とよびます。
4地域それぞれに山登りの対象となる山があり、個人的には湖西の山々が一番のお気に入りです。
一口に湖西といっても南の端に比叡山、そこから北へ上がると比良山系、さらに高島山系とつづき福井県との県境に接します。今日はその福井県との県境上にある三国山にのぼり赤坂山へと縦走する、つもりだったのですが。

最寄りのJRマキノ駅までの車中でずっと悩んでいました。持病の鼻と喉のアレルギーがここのところずいぶん悪くて、咳とクシャミだけならまだしも、喉と鼻がつまって呼吸がしづらい。予定のコースは通常でも6時間ほどの歩きとなるため2つのピークを登攀して日が暮れるまでに下山して戻れるのか?
鍛錬だの修行だのという年齢でもないし、ここは思い切って中止にしよう。

とはいえ今日の天気は快晴。このまま帰るのはあまりにももったいない。もったいないと言えば電車賃も大阪から片道で1980円、往復だと3960円 – – – と頭の中で計算していたら思わぬプランがひらめきました。
琵琶湖沿いに大阪に向けて、すなわち湖西の道を北から南へと歩けるだけ歩く。
これで琵琶湖も堪能できれば、電車賃もいくらかは節約できる。
グッドプランかどうなのかわかりませんが、とにかく歩きはじめましょう。

西近江路・海津

マキノ駅からまっすぐ琵琶湖へ向かうとココに出る

とりあえず琵琶湖に行ってみます。

マキノ駅から500mほどで高木浜なるところに出ました。このベンチに坐って琵琶湖を眺めるだけでも価値ありですが、せっかちな大阪人の私は30秒ほどで飽きてしまい、スマホで検索を始めました。

するとさらに北へ1kmばかり進んだところに海津という古い港町(跡)があることがわかりました。
その海津は福井県の敦賀から琵琶湖南端の大津までつづく西近江路の途上にあるようなので、いったん海津へ行き、そこから西近江路を南へ歩くことにします。

北へ歩くと、こんな石垣(石組)が
ここから下りてみます
湖岸側から見る / この石垣は、
船着き場であると同時に防波堤でもあったのか
琵琶湖の湖岸から南方向をのぞむ

知内浜、桂浜園地

琵琶湖を左に見ながら歩く
まるで海岸のように松並木がつづく
標識には「近江 うみの辺の道」
桂浜園地
園地内の東屋で昼食休憩
この日の最高気温は27℃、未だに日陰がありがたい

今津

右をみると貫川内湖
道をへだてた琵琶湖と地下で繋がっている
今津の町並み
道路の中央から自動散水していた(まるでまだ夏)
竹生島クルーズ船乗り場
二ッ石大明神遙拜所
テレビやSNSでよく紹介される
白髭神社の鳥居ではありません

安曇川

北方向をふり返る
手前の黄色はセイタカアワダチソウ
進行方向である南をみる
前方に左・琵琶湖側に突きでた崎がみえます
かたくなに湖岸沿いを歩くとこの崎を一周するため
あまりにも遠回りになるので崎の根元を抜けます
一面にひろがる稲田
大阪のスーパーでは滋賀県産の米もよく売られています
安曇川 / この水の流れは琵琶湖へそそぐ

突然ですが、この先1kmほどでスマホの充電が切れました。
スマホであれこれチェックしたり、写真も撮るし、google mapを開いたままにしていたりで、充電はたびたび切れてしまうので小型軽量の充電器をいつも携帯しているのですが、なんと今日は充電器とスマホを接続するケーブルの付け根がバッグの中で千切れていました。
そのためここで写真が終了します。写真なしでは話も進まないのでブログも終了します。

最終的には安曇川をわたり、根元を歩いていた崎も通り抜け、ふたたび湖岸に出て高島の町まできました。その先に白髭神社はあるのですが、今日は十分歩いたのでこれで納得、JR近江高島駅に向かいました。

感想としては海津から今津まではいわゆる風光明媚、のんびりと散策を楽しめます。
今津を通り越してから先は取り立てて、でした。

ところで電車賃ですが、マキノ駅から大阪までなら1980円、近江高島から乗車したので1690円。引き算すると290円の余り。もっとも手持ちとはべつにペットボトル1本自販機で買い、途中コンビニでアイスクリームを買ったので実質節約にはなりませんでした。

【アクセス】JRマキノ駅~海津~(西近江路・湖の辺の道)~今津~安曇川~JR高島駅 / 32000歩
【満足度】★★★★☆