六甲山系縦走（宝塚～大平山～一軒茶屋～有馬温泉）

紫色のマークが今回訪れた場所です。

宝塚の街中からずっと山中につづくアスファルト道は塩尾寺(えんべいじ）の門前でおわり、そこから本格的な登山道にかわります。

大きく下って谷間の車道をわたり、ふたたび上り大平山のピークに向かいます。

六甲全山縦走路の東寄りをあるく時には、甲山(かぶとやま）の見える位置の動きで自分がどれぐらいのペースで進んでいるか測ることができます。

テレビ塔が立っているのが大平山の山頂横です。
大平山の山頂は木立の中に三角点があるだけで見晴らしもないのでスルーします。

六甲全山縦走路は登山やハイキング客がたいへん多い、関西屈指の人気の山道なので、荒々しさは残っていても危険がないようつねに点検整備されており、また分岐ごとに標識が立ち道を見失うこともありません。

その意味では技術的に山登りの初心者であってもお勧めできるのですが、つぎつぎにピークを越えてゆくためアップダウンがきびしく体力的には壮健者向きといえるかもしれません。

ちなみに六甲全山縦走路は全行程約50km、全部で24のピークを越え、行程中に上る累積標高は2800mに及びます。

この難度の高いトレイルを8時間の制限時間内に走る大会と、ともかく全行程を歩きぬいてみようという大会があります。

六甲縦走トレイルラン
https://www.actrep-sports.com/rokko-trailrun/

KOBE六甲全山縦走大会
https://www.city.kobe.lg.jp/a36708/kanko/event/rokko/index.html

テレビ塔で思い出しました。
以前テレビでアンミカさん(もとモデルでいまタレント）が、過去に彼氏とドライブにきた六甲山で、「イノシシにでも食われろ」とその彼氏に車から無理やり降ろされ捨てられた話をしていましたが、「六甲山、ドライブ」といえば、おそらくこの道でしょう。
いまは笑いをとるネタでしょうが、その当時は恐怖だったはず。
ちなみに六甲山にイノシシは現実にいます。人は食いませんが。

この一軒茶屋の向かい側の道をあと一登りするとピークです。
茶屋の営業時間は10時～14時30分までなので、さきにここで昼食にしました。
カレーライス650円、オレンジジュース200円、味はとにかく食べられるところがあるだけ有り難い、というレベルです。

ところが食事をしてホッとしたら – – –

一軒茶屋から有馬温泉へ繋がる道が魚屋道(ととやみち）です。
かつて瀬戸内海でとれた魚を魚屋さんが有馬温泉まで迅速に運ぶために整備し利用していたゆえこの名があります。

ところで一軒茶屋で食事をしてホッとしたら、ピークまで登るのをすっかり忘れていた、ことに今頃になって気づきました。

ピークへは何度も登っているので今回はパスしたことにして、ずいぶん下山した位置からですが、じっくり遠望しておきます。

午前10時に宝塚駅から歩きはじめ、午後15時半に有馬温泉につきました。
全行程16.5km、5時間30分は標準的なペースだと思います。
これを3時間半で歩ける方は「KOBE六甲全山縦走大会」に、
2時間半で走れる方は「六甲縦走トレイルラン」に、ぜひ挑戦してみてください。