坂本から大津へ琵琶湖岸を(むっつり)あるく


【滋賀県・大津市 2022.1.9】
滋賀県大津市は、琵琶湖の南から西岸沿いに北へと長くひろがる、縦に細長い市域をもっています。
南北で言えばその中間あたりに位置する坂本から、琵琶湖沿いを南へと歩いてみたいと思います。途中有名なところといえば、近江神宮と三井寺があります。

琵琶湖をのぞむ

坂本の街のすこし小高い場所から琵琶湖をながめますが、残念ながら薄曇りのため湖面があざやかに見えません。

坂本城跡

坂を下り湖岸の県道を南へあるいて坂本城址まできました。
明智光秀が築いた坂本城は琵琶湖の湖面にうかぶように建つ独自の縄張りで、見た目もうつくしいものだったようです。
しかし山崎の合戦で敗れてあと、娘婿の明智左馬之助が火を放って自害したため今はなにも残っていません。

明智光秀像

ずんぐりむっくりの光秀像の足元には、鳥羽一郎が歌う「光秀の意地」なる演歌の歌碑があります。

(これが光秀の本音にござります。)
一寸の虫にも五分の魂
やらねばやられる戦国の掟
わしは主を間違えたようじゃ- – – –

なんとも寒々しいばかりの城址公園ですが、このユーモラスな光秀像とセンチメンタルな歌詞にはむしろ萌えました。

琵琶湖の湖底からあらわれた石垣
https://www.shirofan.com/shiro/kinki/sakamoto/sakamoto.html

琵琶湖岸をあるく
先に見えるのが大津市中心地

琵琶湖岸を歩いていますが、正直なところ楽しくないです。
風景もこれといって魅力ないし、なによりも歩いている県道がけっこう交通量が多いのに歩道がなく、おちおち散策をたのしむという具合にはいきません。

歩く道を変えるためにも湖岸から1kmほど内地にはいった近江神宮に寄ってみることにします。

歩道に埋められた近江八景「瀬田の夕照」
「三井の晩鐘」/ 八景ですから他にも6景あります
近江神宮・一の鳥居

近江神宮に到着です。

近江神宮の詳細は、
「近江神宮」
https://yamasan-aruku.com/aruku-9/

近江大津宮 / 錦織遺跡

天智天皇は667年に飛鳥宮からこの地へ遷都します。しかし4年後に崩御、その子の大友皇子が次の天皇に即位しますが、天智天皇の弟・大海人皇子(のちの天武天皇)は納得せず、兵をあげて大友皇子を自害させます(壬申の乱)。
そして672年にさっさと飛鳥へふたたび遷都してしまいます。
すなわち近江大津宮があったのはわずか5年間ということです。

壬申の乱
https://rekimin-sekigahara.jp/main/jinsin_war/

反対側から /左上にある白い看板が前の画像左にあるもの

近江大津宮・錦織遺跡
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/163041

琵琶湖第一疎水

さらに南へあるき三井寺まえまで来ました。
ここが琵琶湖疎水のスタート地点になります。

琵琶湖疎水とは明治時代に琵琶湖の水を引き込んで京都まで水路でつないだ大事業の遺産です。

ところで三井寺に寄るつもりでしたが、もう17時過ぎで日も暮れてきたので、近くの三井寺駅から京阪電車で帰ることにします。

【歩行距離】JR比叡山坂本駅→坂本市街→坂本城址→近江神宮→三井寺 26,000歩
【料金】どこも不要
【満足度】★★☆☆☆ 近江神宮をふくめれば★3つ