日本一美しい(と思う)姫路城をたずねる

【兵庫県・姫路市 2022.1.16】
個人的意見では、日本でもっとも美しい城、もちろん世界遺産にも登録されている姫路城を訪ねます。
最初は赤松則村なる武将が、鎌倉幕府に対抗する後醍醐天皇の側について挙兵し、標高40m余の小高い丘・姫山に砦を築いたのが基です。これが1333年のこと。
それからおよそ100年後の1441年、断絶、再興をくりかえしふたたび播磨の国に返り咲いた赤松氏は、従属する武将、小寺氏にこの姫路城の城主をまかせます。
さらに時が流れその小寺氏の家臣・黒田重隆が姫路城の城主となるのですが、重隆の息子が黒田孝高(官兵衛)です。孝高の時代に黒田家は頭角をあらわし、やがて織田信長に臣従、信長の家臣である羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の軍師をつとめるようになります。

姫路城へ

JR姫路駅から真正面に姫路城がみえる

JR姫路駅前からバーンと姫路城が見えます。
きっと駅から姫路城へと目抜き通りがつらぬくように街づくりをしたのでしょう。
通りの名も「大手前通り」となっています。

なぜ姫路城は戦火を免れたのか
https://castle-himeji.com/2017/07/reason-why-himeji-castle-remained/

街中にも石垣が残り、説明板も随所にあります。

真正面に姫路城

国道2号線をはさんで姫路城と相対します。

姫路城は5層6階の大天守と3つの小天守がつながる連結式の城郭です。

姫路城を詳しく知る
http://himejicastle-tour.jp/

大手門から入城

桜門橋と大手門

姫路城のことをもっともっと詳しく知る
https://www.city.himeji.lg.jp/jyokakuken/index.html

大手門を入ってすぐに見える姫路城
右側に回り込んで見上げる
黒田官兵衛普請の石垣

羽柴秀吉がこの姫路城を拠点として播磨平定に乗り出した時代、軍師の黒田官兵衛に命じて普請させた石垣部分だそうです。
すなわち姫路城のなかでも、残っているものとしてはもっとも古い造作のひとつになります。

石垣の割れ目ではなく、継ぎ目

石垣といえば、もうひとつ興味深いものがあります。

石垣に継ぎ目があります。
これは秀吉から秀長へとつづく羽柴時代につくられた石垣に、池田輝政からはじまる池田時代につくられた石垣が繋がれた結果だそうです。

渡り櫓

渡り櫓

櫓(やぐら)にもいろいろあって、これは「渡り櫓」と呼ばれるものだと思うのですが、ここに入れるそうです。
追加料金は要らないそうなので、ちょっと入ってみます。

櫓の内部 / 足が冷たい
いろいろ学べるパネルもあります
天主閣をのぞむ

櫓を出るとまず目に飛び込んでくる城の姿です。

姫路城に隠されたトリック
https://www.travel.co.jp/guide/article/19255/

天守閣へ

天守閣へむかう
惚れ惚れするほど美しい
防御のためにつくられた虎口

もし敵が侵入してきた場合、いったんここへ入って、ぐるっと向きを変えて先に進むことになります。
その際に鉄砲射撃や矢を射て敵を倒します。

壁にある窓のようなものは狭間(さま)とよばれ、自らは身を隠しながら相手を撃つ銃眼に相当するものです。
つかう武器が鉄砲なら〇か□か△の狭間、弓矢なら縦長の狭間になります。

虎口について詳しく知る
https://shirobito.jp/article/769

狭間について詳しく知る
https://shirobito.jp/article/1533

天主閣にのぼる

東大柱(大天守内)5階まで
継ぎのない1本の柱として貫く
武具掛け(大天守内)

大天守のあちこちに、こうした武具掛けが造られています。
そもそも大天守が武具庫の役目も備えていたと考えられているそうです。

大天守からの眺めです

美しい姫路城

ふりかえると姫路城

個人的には、この角度が一番美しいと思います。

【アクセス】JR姫路駅から徒歩15分
【入城料】1000円
【満足度】★★★★★