河口湖畔から三つ峠山に登る

【山梨県・南都留郡富士河口湖町~西桂町 2023.9.18】
富士山を見るため、今年の1月に静岡県焼津市から静岡市まで歩いて以来、今回は山梨県側の富士河口湖へ2泊3日の予定でやってきました。
天気予報では3日とも晴れ、又は晴れ時々曇り。
富士見予報は初日の午後からは最終日まで最高の「10」予想。
ところがこちらに来て知ったことですが、この時期にはたとえ晴れていても富士山の全姿が必ず見られるとはかぎらない。見られるとしても、早朝と日没前後だけだそうです。たしかに早朝と日没前後だけ見られるとしても午前、午後共に富士見予報が満点の「10」であってもウソではないわけで – – 。
そうとわかったら、早起きして早朝から富士山を眺められるように予定を組みます。

今日は6時15分に宿泊している河口湖畔のホテルを出発、湖畔をぐるっと歩いて河口浅間神社へ参り、そこから登山をはじめて三つ峠山へ、下りはずっと東にあたる西桂町の三つ峠駅を目指します。

河口湖畔をあるいて河口浅間神社へ

宿泊しているホテル前の湖畔から (6:20)
河口湖大橋まで来ました (6:40)
河口浅間神社・鳥居
河口浅間神社・正門

富士山を眺めながら登る

神社の境内横から登りはじめました (7:25)
河口湖と富士山を遠望 (7:37)
有名な撮影スポットですが、やや雲が (7:47)
富士山を見るのはこれを最後に樹林帯に入ります(7:53)

母の白滝

この辺りはずっと林道歩き
ここから山道に変わります
母の白滝をみて左の階段を上がる
母の白滝を左から巻くように登る

登山はつづく

渓流沿いを歩きます
山深く、とても心地よく歩けます
長い階段上りが続きます
階段が途切れたところも急坂
尾根歩きに変わりました
左側にあるはずの富士山はすっかり雲のなか (8:45)
吹く風が強いのか、木々は曲りにまがっている

三つ峠山とは、標高順に開運山、御巣鷹山、木無山の、3つの頂を総称したものです。
開運山は、その名から容易にわかるとおり古い歴史をもつ霊山だったようです。
御巣鷹山は、1985年の日航機墜落の事故現場で、じっさいに墜落したのは群馬県側になります。坂本九さんが亡くなったのが一番大きなニューズになりましたが、実は阪神タイガースの球団社長も亡くなっており、そこから奮起したのかその年タイガースは優勝します。関西人、とくにタイガーズファンにとっては忘れられない年です。

三つ峠山(木無山、開運山、御巣鷹山)

木無山は木はあるが眺望なし
すっかり雲に覆われました (9:58)
左が開運山、下は河口湖町
開運山(三つ峠山)山頂:1785m (10:10)
御巣鷹山

御巣鷹山頂は電波塔などが林立してその部分は鉄柵で囲まれ、その周囲はこんもり木々が茂り、なにも見るべきものはありません。
しかし開運山頂から往復20分ほどなので、記念にというか、この山頂に登らないと「三つ峠山登頂」には片手落ちとなるため、時間が許すかぎりは行ってみてください。

屏風岩

トリカブトの群生
屏風岩(開運山) / 先ほどより少し晴れ間が
屏風岩 / ロッククライマーが数人はり付いていました

この屏風岩の位置からは見事な富士山の全姿が見えるはずなのですが、雲でまったくダメでした (11:00)

下山

土砂崩れを繰り返しているのか、ずいぶん荒れています
かなたに富士山の裾だけが見えています (11:22)
山道というより、ほとんどザレ場
岩と石だらけの道をえんえんと下ります
富士山の裾がすこしはっきり見えています (11:45)
ひたすら下って、憩いの森公園に着きました (12:50)

【アクセス】河口湖畔~河口浅間神社~上ノ鳥居~三つ峠山(木無山、開運山、御巣鷹山)~屏風岩~憩いの森公園~富士急行三つ峠駅 / 32000歩 / 所要7時間
【満足度】★★★★☆
山道もたいへん良かったのですが、そもそも富士山を見る目的で登り、その富士山が山頂部ではまったく見られなかったので、★4つとしました。
河口湖畔から登る場合、【三つ峠山登山口(1235m)】まで車で上がることもできます。しかしその場合は上ノ鳥居と富士山の撮影スポットも母の白滝も飛ばしてゆくことになります。
反対に、西桂町の三つ峠駅から憩いの森公園を経て登る場合ですが、こちら側の登山は岩と石だらけの急坂がえんえんとつづくため相当きつい上に、眺望もほとんどなく面白味も少ないと思います。