ススキたなびく曽爾高原へ

【奈良県・宇陀郡 2023.10.26】
奈良県の北東部、三重県との県境に室生山地はあります。
この山塊の成り立ちについては、今年4月に住塚山と国見山にのぼったブログで書いていますので、今回は簡単に(前回も簡単ですが、今回はより簡単に)。
1500万年前の火山活動により堆積物が積み重なり、それらが河川によって浸食され谷ができ、いまの特異な景観ができたそうです。
その室生山地の中央辺りにあるのが倶留尊山(くろそやま)で、その麓に巨大なお盆のようにひろがるのが曽爾高原(そにこうげん)です。この曽爾高原はススキでたいへん有名で、おそらく関西では最大の面積を誇るススキたなびく草原ではないかと思います。
ではなぜススキの名所になったのか、調べなくてもよいのに、つい興味をひかれて調べたところ、いまから50年ほど前にもともと草とススキが生えていた広大なスペースに、なにか観光客を呼べるものはないかとアイデアを出し合った結果、草を刈ってススキを増やせということになったそうです。
ススキたなびく曽爾高原の成り立ちはあまりにも現実的に過ぎますが、春の新緑、秋の黄金色、どちらも訪れてみる価値はあります。

太良路バス停から曽爾高原へ

バス停そばにあった案内図より抜粋

「現在地」のバス停より、濃緑の点線で記された東海自然歩道をあるいてファームガーデン前を通過、曽爾高原入口にむかいます。

バスが通る道から左へ / 前方に鎧岳
自然歩道とはいえアスファルト道 / 前方に曽爾高原
すこし自然歩道らしくなりました
こんな道もありました

曽爾高原

曽爾高原入口にあった案内図

「現在地」から亀池の南縁をすすみ、歩道の合流点から亀山峠へ上がり、二本ボソ、倶留尊山へ。そこから引き返し、亀山峠にもどり、亀山山頂へ。そこから「現在地」にいったん戻って、つぎは亀池の北をあるいて青少年自然の家へ。
以上のルートで歩きます。

曽爾高原 / 前方が亀池
中央の隆起が亀山
まさにススキたなびく風景
亀山峠に向けて登り始める
亀池をのぞむ
亀山峠まであと少し

二本ボソ

樹木のない草原状態の頂上部まで上ります
本日唯一のプチ難所
そのあとはそこそこの急坂
頂上部からの眺め
樹林下をすすむ

樹林の下にはいって20分ほど登ると、二本ボソに着きます。
そこから先は入山料500円要。30分ほどで倶留尊山のピークです。
山頂からの眺めはまずまずですが、500円払ってまでもう一度とも思わないので、今回はターンして戻ります。

亀山

亀山峠まで下りてきました、ここからは縦走路
正面が亀池、右の建物が青少年自然の家
前方に見えるのは、後古光山と古光山
亀山のピークを越えて、一気に下る
亀池の北側を歩きます

太良路バス停へ

ファームガーデン / 前方に兜岳(左)と鎧岳(右)
集落まで戻ってきました / 鎧岳

自家用車なら曽爾高原入口まで行けます。バス便はファームガーデンまであります。
曽爾高原は二本ボソまで登らなくても、亀山峠まで上がるだけでも十分にすばらしい眺望を楽しめます。

【アクセス】近鉄名張駅 → 奈良交通・太良路バス停 ~(東海自然歩道)~ 曽爾高原入口~亀山峠~二本ボソ~亀山峠~亀山~青少年自然の家~ファームガーデン~奈良交通・太良路バス停 → 近鉄名張駅、19000歩、4時間40分
【満足度】★★★★☆