伊豆半島 – 城山から発端丈山、内浦湾へ

【静岡県・伊豆の国市~沼津市 2024.1.17】
恒例としている富士山を眺めながらの山登り、今回は3回目となります。
昨年の1月には焼津市から静岡市へ満観峰にのぼり西側から富士山を眺め、9月には山梨県の河口湖北にそびえる三ッ峠山にのぼり北側から見ました。そこで今回は東か南かと単純に考えたのにくわえ、PCで画像を見ていたところ、駿河湾とともに見る富士山がなんとも美しく、さらに探すと内浦湾を手前にずいぶん大きく富士山の全容をみわたす画像をみつけました。
それが伊豆半島の付け根にある発端丈山の山頂と見晴台からの撮影で、即座に登るべき山が決まりました。

城山

JR大仁駅から城山登山口へ
小室集落にある子育地蔵
寒緋桜?

道路沿いにある子育地蔵のわきに桜とおぼしきピンクの花が満開になっていました。
近づいて仔細に見たところ間違いなくサクラのようで、調べたかぎりでは1~2月に咲く寒緋桜ではないかと思います。
寒い中、ほぼ満開でしばらく見惚れてしまいました。

これから登る城山 / 岸壁ではない山道もあります
ここが登山口
他に適当な案内図がないので、城山登山口にあったものを載せます。城山が中心なのでなんだかイビツです
岩だらけの道がつづく
前方にそびえる城山
城山峠 / いったん右の道へ
徐々に坂が険しくなってゆく
後半は厳しい急坂
山頂に着きました
城山山頂より富士山を望む

山頂に上がっても富士山が見えないのでアレ?と思いますが、端まですすんで左側をのぞき見ると、きれいに見えました。

発端丈山へ

城山峠に戻り、そこから先は
かるいアップダウンの穏やかな道がつづく
樹間に富士山が見えます

途中に葛城山へのぼる道 – 背後から登るため「背道」と表示 – がありましたが、葛城山はパスします。
(これもサイトで見て確認したのですが)麓の温泉地からロープウェイで上がれるようになっており、その山頂駅周辺は観光施設が建ちならび、近づく気になりません。

発端丈山

発端丈山へ最後のひと登り
山頂に到着、富士山がみえます
山頂からの眺め。空には雲一つなく、後方に雪をかぶった南アルプスが見え、絶景です

内浦湾へと下る

こんな急坂下りではじまり
やがて定番の山道になります
下山途中の見晴台より 淡島と内浦湾、そして富士山をのぞむ / これが見たかった風景です
途中で城跡らしきものを発見 / 右に石垣
階段状つらなる曲輪跡
奥へすすむと石垣がずいぶん残っていました

南北朝時代に畠山氏が発端丈山の頂上付近に「三津城」を築いたという記録はあるのですが、ここは山頂というよりほぼ麓に位置し、これが三津城の一部なのかわかりません。
案内板も何もないし、修復する気もないようで、歴史的に特筆すべきものがないということなのでしょうか。

城跡があったのは標高でこれぐらいの位置です
内浦湾をあるく

伊豆長浜城

伊豆長浜城・曲輪跡?

伊豆長浜城は北条氏の水軍城です。ここを訪ねるのを楽しみに発端丈山から早めに下山したのですが、ここの城跡は手を加えすぎて当時の姿がまったくわかりません。途中で見学をやめました。
山中城をたずねたときにも感じたことですが、自然や史跡をここまでいじくり回すべきではないと思います。ふと思い出しました、静岡県の知事は、富士山周辺の水流が乱れるとかなんとか言って、リニア工事にいちゃもんを付けていたのでは – – その姿勢を貫くのなら史跡を台無しにするこれらの工事も差し止めにしてくださいな。

伊豆長浜城からの眺望で気に入った写真が撮れました。おかげで訪れたこと自体はむだになりませんでした。

【アクセス】JR大仁駅~城山登山口~城山~発端丈山~内浦湾漁港~伊豆長浜城~(東海バス)~沼津駅 / 20,000歩、5時間30分
【満足度】★★★★★(伊豆長浜城は評価に含めず)