熊尾寺山に登った感想は、なんだかなあ

【和歌山県・海南市 2024.2.27】
和歌山県に関していえば、大阪市内を起点にしてべつだての特急料金を払わずに、しかも気楽に日帰りで旅行できるのは海南市あたりまでと考えています。
大阪府下を南下して府県境をこえるとすぐに和歌山市。ここまではよいとして、ここから先が交通の便が極端にわるくなります。それでも海南駅は、きのくに線の普通電車で4駅目ですので、乗り継ぎをうまくすれば大阪市内から2時間くらいで到着します。
その海南駅からさらにバスに乗り換えてとなると往復に一日の大半を取られることになりますが、ガイドブックを見ていると、ここから歩いて登山口までゆける山がありました。

海南駅から禅林寺、そこから集落をぬけると登山口、鏡石山から熊尾寺山へと登り、大野城跡を探訪して下山後は藤白神社に立ち寄って海南駅にもどる、ガイドブックによるとこれで5時間30分、内容豊富な充実の山歩きが楽しめると期待していたのですが。

禅林寺から登山口へ

禅林寺に到着
禅林寺境内から山並みを遠望する
集落を抜けて登山口へ / ここまで標識はまったくない

そもそも懸念のはじまりは、いつもそうするように登山ルートをダウンロードしようとYAMAPで鏡石山と熊尾寺山を検索しても、鏡石山~熊尾寺山をむすぶ尾根道ルートが出てくるだけで、登り下りとも「白紙」の状態。
これは麓から両山に登る人が皆無にちかいほどにいないことを意味しているのでしょう。
しかも手元のガイドブックの地図は見るからに頼りない。 

鏡石山へ

草木がたおれて繁茂しトンネルになっている
道とはいえない道がつづく
石垣が出現 / 城跡?
石の組み方が城のようではない / 正体不明
名前のわからない滝
荒れたままなのは、ほぼ人が歩いてない?
このあたりから目印の赤いテープが
橋の残骸は無視して川底に一旦おりてわたる

ルートをかえて熊尾寺山へ

なぜか舗装道と出会った

どこでどう道をまちがえたのかわからないまま、舗装道をあるくことになりました。
この道をすすむと熊尾寺山へすぐの登山口があり、そこから鏡石山へピストンで往復できるようです。

路肩崩れで工事中 / もちろん車両は通行禁止
放棄か放置か? まさか保管(笑)
登山口から海南市街を眺め、
遊歩道のような道をのぼること30分で
熊尾寺山の山頂につきました

熊尾寺山から70分ほどで鏡石山へは往復できるようですが、この道、この眺望、この環境で楽しい70分が待っているとはとても思えないので、やーめた。
さっさと引き返して大野城跡をめざします。

大野城跡

尾根道をすすみます / 北風が吹き抜けて寒かった
ずいぶん埋まってはいますが、堀切跡でしょう
大野城の、階段状につづく曲輪跡
その曲輪を下から見る
西大野城跡へは土塁の上を歩いてすすむ
大きな竪堀が残っていた
西大野城の曲輪と思われる? / 案内板はない

下山して、藤白神社へ

下山 します / やっとこのあたりで趣ある山道が
眼前にひろがる海原、ではなく工場地帯
藤白神社は社殿よりも、
御神木である5本の大楠が見事

【アクセス】JR海南駅~禅林寺~熊尾寺山~大野城跡~藤白神社~海南駅 / 24000歩、4h20m
【満足度】★★★☆☆