和泉山脈に名峰はないが、たのしい山歩きが待っている
【和歌山市 2025.4.24】
和泉山脈(別称:紀北アルプス)は標高が500ⅿにも達しないような低山ばかりで、これといって山容の美しい秀峰もありませんが、ときに瀬戸内海から淡路島をのぞみ、ときに紀ノ川のながれる和歌山の町を見下ろしながらほどよく整備された道をのんびり歩くのは、気持ちひきしめてピークをめざす登山とは違う、たとえば癒しの山登りを楽しめます。
地理的には大阪と和歌山の府県境をなすように山峰が連なっており、大阪側からも和歌山側からもいくつもの登山道があり、かつその道が複雑に交差するためルートはほぼ無数にあるといえます。
今日は和歌山市の市域にあるJR六十谷駅から北へと山道をあがり岩神山、さらに北へのぼりつづけ見返り山で大阪府との府県境にいたり、そこから府県境沿いの尾根道を大福山へ、つづいて南東に進路をかえ籤法ヶ嶽から地蔵山をへて一気に南へくだり、やはり和歌山市のJR紀伊駅までもどります。
ちなみに勇ましげな山名も出てきますが、もっとも標高の高い大福山でも427m、新緑のもと危険箇所もない山道をのんびりあるく予定です。
登山開始

何気ない細道があり、これが登山口になります


このあたりまでは山登りというよりも山里を散歩するといった感覚で、トレッキングポール(スティック)まで用意してきた方々なら拍子抜けするかもしれません。
岩神山



岩神山はたかだか標高238mの山ですが、後半は急坂道で一気に登るのでけっこう堪えます。
とくに(個人的に)この日は胸の調子が良くなかったので、なんどか手すりにつかまりながら登る羽目になりました。
見返り山、大福山

マイナーな分岐点でも標識があるのは助かります






兵庫県西宮市の廣田神社で呼び物でもあるミツバツツジが満開になっているとのニュースを一週間ほど前に聞きました。
いま歩いてきた見返り山から大福山の尾根道がやはりミツバツツジの群生地であったことを思いだし、じつは新緑よりも満開のミツバツツジを目的にしていたのですが、まだ固いつぼみで薄紫の花びらの一片さえも見られません。
なぜ?と調べてみたところ、廣田神社のものはコバノミツバツツジといって品種が違い早咲き、ここのミツバツツジはそもそも初夏の花で5月に開花するとか。
残念でした~と思わず独り言ちてしまいました。
籤法ヶ嶽、地蔵山


籤法ヶ嶽・西峰にて

なんてことがあるわけない!きつい!


注意して歩けば問題なし


ここで、今年1月に陽だまりハイクを楽しんだ雲山峰からの下山のさいに休憩した「青少年の森 展望広場」に飛び出しました。
ここから自然林のなかを快適に下山してゆくと、1時間強でJR紀伊駅に着きます。
(下山道の様子は、雲山峰のブログにあるので今回は省きます)
【アクセス】JR六十谷駅~岩神山~見返り山~大福山~籤法ヶ嶽~地蔵山~JR紀伊駅 24000歩、5時間
【満足度】★★★★☆