信長の娘婿・蒲生氏郷が生まれ育った里をたずねる

それでは近江鉄道電車に乗って、五個荘から日野へ移動します。
近江鉄道はほぼすべての駅が無人でワンマン電車のため、乗車のさいに乗車券をとります。
下のブルーの布地は座席カバーです。

駅から日野の中心街までは3kmほど離れています。
歩いているとちょうど中間点あたりに蒲生氏郷の像がありました。

氏郷は多才なひとで、たんに勇将知将というだけでなく、茶の湯においては千利休の七哲のひとりでした。
その氏郷が茶をたてるときにこの湧き水を使っていたという由緒ある清水です。

蒲生家の菩提寺である信楽院です。

ここは拝観料無料で本堂にも入らせてもらえます。

日野城址へ着きました。

蒲生氏郷の父・賢秀は本能寺で信長が討たれたとの報を聞き、明智の軍勢が安土城に攻め寄せることを察して、信長の家族の逃避を考えます。
ここ日野城は安土城から24km(約6里）。
急報をうけた氏郷は馬や駕籠をそろえ安土城にむかい、そして信長の家族や女子供を無事に脱出させます。

蒲生家が先祖代々氏神として庇護してきた、馬見岡綿向神社は、日野城址からあるいてほどなく着きます。

町の東方にある綿向山の頂上に鎮座する綿向大神を、平安時代に移して祀ったのが始まりだとか。
江戸時代には、近江商人から出世の神さまとして信仰されたそうです。

それでは最後に、なかなかユニークな日野町のマンホールを撮影して、のんびり駅へもどります。