由緒あるのに知名度のひくい西教寺をたずねる
【滋賀県・大津市坂本 2022.1.9】
滋賀県大津市にある西教寺は、延暦寺(天台宗総本山)、三井寺(天台寺門宗)とならぶ天台真盛宗の総本山で、400以上の末寺を有します。
起源はふるく聖徳太子がみずからの師のために建立したとも伝えられています。(真偽は不明)
確かなのは、室町時代に比叡山で学んだ僧・真盛が入ってから隆盛したようです。
この西教寺は明智光秀の菩提寺でもあります。
それでは西教寺を訪ねてみます。
西教寺
西教寺の総門は、明智光秀の居城であった坂本城の城門を移築したものだそうです。
総門から先へつづく参道がいい雰囲気です。
明智光秀と西教寺
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勅使門から宗祖大師殿
総門から参道をあるいて突き当りにあるのが勅使門です。
勅使門とは、そもそもは天皇や天皇から派遣された勅使を迎えるときにだけ開かれた門です。ですから今はかたく閉ざされています。
宗祖大師殿は、西教寺にとっては中興の祖ともいえる真盛上人を祀っています。
本堂・客殿
西教寺は織田信長の比叡山焼き討ちの際に消失しますが、ここ近江国滋賀郡を信長から与えられた明智光秀の援助もあって間もなく復興します。
西教寺の本尊は阿弥陀如来であり、真盛上人の教えで念仏を唱えることを重視したそうです。
明智一族の墓
煕子夫人は良妻として有名でした。また光秀はその夫人を大切にし、生涯側室をもたなかったそうです。
西教寺は境内に高低があり、そのぶん見映えも写真映えがよいのですが、なかでもこのアングルがもっとも印象に残りました。
【アクセス】坂本比叡山口から徒歩20分
【拝観料】500円
【満足度】★★★★☆