古くは平安京の鬼門を護る日吉大社をたずねる

【滋賀県・大津市坂本 2022.1.9】
大津市坂本にある日吉大社を訪ねてみます。
日吉大社はもとは日吉社(ひえしゃ)と呼ばれました。創建はたいへん古く、7世紀に比叡山の地主神・大山昨神(おおやまくいのかみ)を祀るために造られたようです。
8世紀になって最澄が延暦寺を建立すると、比叡山の地主神を祀るこの日吉社を守護神として崇拝します。
さらに794年に平安京が移りくると、ちょうど鬼門(北東)に位置することから鬼門除けの社として崇拝されるようになります。
延暦寺の隆盛とともに、神仏習合の動きもあって日吉社は延暦寺を一体化され全国に末社が建てられるようになります。(現在は全国に約4,000の末社があります)

東本宮

東本宮・楼門

日吉大社は、東本宮と西本宮から成っています。
また東本宮と西本宮は、それぞれ境内の一部を占めるもので、全体では広大な敷地になります。

樹下宮(左手前)と拝殿 / 奥に本殿
拝殿(左手前)と本殿
本殿 / 奥は大物忌神社

東本宮をでて西本宮へ向かいます。

延暦寺と日吉大社 / 神仏習合
https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/bsignal/04_vol_93/feature01.html#:~:text=

石橋、ご神木

境内にある石橋・二宮橋

二宮橋は重要文化財の石橋です。もとは木橋だったとか。

信じがたい曲がり方をしている御神木
違う角度から見るとさらにすごい。まさに神わざ

西本宮

西本宮・楼門

西本宮につきました。

日吉社はもとは(東本宮)に大山昨神を祀ったことが起源ですが、その後大己貴神(大国主神 / おおくにぬしのかみ)を祀るために西本宮を建立し、大国主神のほうが大山昨神よりも上位とみなされ、西本宮がメインになったようです。

神猿(まさる)

楼門を見上げると、猿の彫りものがいます。
神猿(まさる)とよばれ、「魔去る」から魔除けの象徴として、また「勝る」から縁起が良いとして大切にされています。

日吉大社・神猿
http://hiyoshitaisha.jp/sarutoshi/

本殿(左)と拝殿(右)
本殿廻廊・吽形の狛犬
本殿廻廊・阿形の狛犬
宇佐宮から白山宮を見る
白山宮から宇佐宮を見る

【アクセス】京阪坂本比叡山口駅から徒歩10分、JR比叡山坂本駅から徒歩15分
【拝観料】300円
【満足度】★★★★☆