街歩き・山歩き,神社・仏閣,兵庫

【兵庫県・加西市 2025.10.25】羅漢像がびっしりならぶ、たとえば五百羅漢を見たいと思い、大阪周辺で探してみました。京都市の石峯寺と兵庫県加西市の羅漢寺がヒット。画像をじっくり見ていると、羅漢寺の羅漢像はどこかで見たような。そうです、なにやらイースター島のモアイ像を想わせる顔立ちのものが多数。気持ちは一気にこちらに傾きました。 羅漢とは阿羅漢のこと、仏教で最高の悟りをえた僧にあたえられる称号のようなものです。称号とはべつに単純にその境地に達した僧のことを「無学」と称します。「学がない」のではなく「すでに学ぶべきことがない」、なんと素晴らしい。ちなみに「無学」に達していない僧は「学ぶべきことがまだまだある」ということで「有学」。 ところで最高の悟りをえて学ぶことがすでにない、といえばそれこそ仏陀ではないかと思うのですが、仏陀は釈迦にのみ与えられる称号で、その弟子たちはみんな阿羅漢。それゆえ五百もの羅漢像がならんでも胡散臭くはないということになります。 酒見寺 部分的に雰囲気をのこした町並みをあるく大阪からだとJR加古川駅で北条鉄道に乗り換え、終点の北条町駅で下車 楼門... Read More | Share it now!

山登り,兵庫

【兵庫県・神戸市 2025.9.2】今日の大阪の最高気温は36度と相変わらずの猛暑日予報ですが、神戸はうらやましいことに33度。神戸を主体にすると、北に連なる六甲山系と、南に面する瀬戸内海、さらに南西にある淡路島、それらの位置関係が(神戸の気候にとっては)たいへんよく、風や潮流がバランスよく夏でも市内を冷やしてくれるみたいです。大阪はもちろん、周辺の西宮や明石にくらべても夏の気温はいつも低めです。もっとも神戸に住む知人がいうには、神戸も大阪も暑いのは同じだとのことですが。 それはさておき、六甲山系は東西30kmにわたって連なるため芦屋市、西宮市、宝塚市にも複数の登山口があります。今日は「周辺の市より3度も気温が低い」に惹かれて、神戸市灘区の阪急・六甲駅からスタート、やはり神戸市北区の神戸電鉄・谷上駅をゴールとします。 登山口へ 神戸護国神社にあった案内板より 阪急六甲駅で下車して市街地を西へあるき、神戸護国神社の角をまがって北(山方向)に向かいます。その護国神社に摩耶山登山案内があったのでアップします。(摩耶山も六甲山系の一部です)案内図右下の【現在地】からひたすら北へ、杣谷をのぼり、杣谷峠へ、そこから穂高湖をまわってシェール槍に登頂、シェール道を西に進み、(そこから先は案内図にありませんが)北へまがってマムシ谷、炭ヶ谷をくだって谷上駅へ。 護国神社からまだしばらくは住宅地を歩きます 登山道全体を確認するにはYAMAPなど山のアプリが良いですが、六甲山の登山ルートはたくさんあるので、好みのものを選ぶには「六甲山ビジターセンター」のサイトを見ると参考になるのではないでしょうか。 住宅地を抜けると、この橋に出ます橋をわたって右が登山口 すぐに山道に変わります日陰と土の地面、さらに生活排熱がないのでいきなり体感気温がぐっと下がる 徳川道沿いに杣谷をのぼる 杣谷川の渡渉もあれば、 いかにも六甲山らしい岩盤質の山肌 ずいぶん細いところもあります いま歩いている道は徳川道。江戸時代末期に、いまの神戸市三宮あたりの西国街道路上で、備前藩の武士がフランス人水兵を斬りつける事件が発生。列強国がこの事件にかこつけて強談判してきたため、その武士を切腹させるとともに、今後のトラブルをさけるためなんと毛糖けとうに西国街道を優先使用させ、日本の侍には六甲山中にわざわざ迂回路をつくってこの道を使わせたとか。(毛糖は漢字がちがうので差別用語ではおまへん)徳川幕府がつくったゆえに「徳川道」といま呼ばれているようです。 水流量調整のための堰堤もいくつか越えます ほかにもこの道は「カスケードバレー」と名づけられていますが、カスケードとは「階段状に連続する滝」のことをいうので、この連続する堰堤で階段状の滝ができあがっていることから、きっとそう呼ぶことにしたのでしょう。現実にはその名はまったく定着しておらず、文字で見たことはあっても耳で聞いたことはありません。(ヘンな洋名にするから馴染んでもらえんのとちゃいますか) 木立の隙間から摩耶山がみえる 巨岩がゴロゴロ、まさに六甲山の風景 この石段は江戸時代のものでしょう ここでは短いながら渓流登りを体験 杣谷峠から穂高湖へ ここが杣谷峠、と思います(標識がない)両側の石積は徳川幕府作のはず、かつてはこれくらいの整った道が終始続いていたのでしょう いまの時代の「峠の休憩所」 穂高湖を周回する遊歩道をあるく さてこれから登るシェール槍と、つづいて歩くシェール道ですが、その名の由来は大正時代に神戸に暮らしたドイツ人のシェール氏が六甲登山のさいに好んで歩いた道ゆえシェール道、その道のつづく先の峰ゆえシェール槍と名づけられたとか。なんだかなあ、と思いませんか。大阪の金剛山には千回、二千回はざらで、なんと五千回登攀をやりとげた方までいます。しかしスズキ道とかタナカ峰とか、そのような名称はどこにもありません。 シェール槍、シェール道 高度でいえば、5~10mほどですが、このような岩登りが2ヶ所あります ふり返ると、穂高湖が 初心者でも登れないレベルではない、と思います シェール槍山頂から... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,神社・仏閣,兵庫

【兵庫県・西宮神社 2025.5.8】きょうは、招福の神であり商売の神様でもある、恵比須さまを祀るえびす宮の総本山、西宮神社に参詣します。そもそも恵比須とはどのような由緒をもつ神様なのか。いわゆる七福神のなかで、唯一日本古来の神様です。(他は大黒天、弁財天、毘沙門天がインド由来、布袋、寿老人、福禄寿が中国由来)日本古来の神様であるなら記紀(古事記と日本書記)に記述があるはずですが、たしかに日本書紀の国生みの話のなかで1つではなく数度にわけて書いてあります。それぞれ表現は違うのですが、すべてを総合すると、「伊弉諾尊いざなぎのみことと伊弉冉尊いざなみのみことが日の神と月の神を産んだあとに生まれたのは蛭子(ひるこ:蛭ひるのように手足のない子、あるいは不自由で3歳になっても脚が立たなかったとも)でした。そのためイザナギ、イザナミは古事記によると「出来がわるい」と葦の船にのせて海へ流してしまいます。なんとも残酷というか可哀そうな話なのですが、この流された蛭子の運命はこれで尽きたわけではありません。ここから先の話は、記紀をはなれます、出典はわかりません... Read More | Share it now!

山登り,花、紅葉見ごろ,兵庫

【兵庫県・姫路市~高砂市 2025.4.30】兵庫県の南西部を播州あるいは播磨と呼びますが、東は加古川市から高砂市をへて西は姫路市へと播磨アルプスが連なります。この播磨アルプスですが、2~300mの低山ばかりではあるものの、その屹立する山容の美しさにくわえ山肌が岩盤におおわれ、おおいにスリルを味わえる登攀路もあれば、岩肌ゆえに樹林が繁茂しないため遮るものなく常に眺望を楽しめるという贅沢な山歩きを満喫できます。2年ほど前には中間にある百間岩とよばれる馬の背状の岩盤をのぼって鷹ノ巣山から東へ向かい高御位山に登頂、さらに東へと下山道をたどりました。そこで今回は西の登山口からはいって桶居山へと登頂、さらに西へあるいて鷹ノ巣山へ、そこから百間岩をくだってみたいと思います。 桶居山へ 深志野登山口からはまず竹林へ踏み込む タケノコとしては収穫していないみたいこれだけ育ってしまうと、すでに小ぶりの竹でしょう 岩の露出した急坂をのぼる やがて岩盤の急坂にかわる 中央の三角錐が桶居山 随所にクロバイが咲いていました 登ってきた峰をかえり見る 桶居山が近づいてきました 桶居山へ最後のアプローチ 桶居山山頂 鷹ノ巣山へ 低山ゆえ峰々に電柱が立つのは致し方ない 桶居山をふり返るピラミダルという形容がありますが、まさにコレ さらに進んでもう一度振り返ります いったん山脈の内陸側(北面)へ回ります様相もすこし変わりました 山肌が岩そのものなのか樹木がまばら ふたたび海側へ、右のピークが鷹ノ巣山 鷹ノ巣山から東方向を見る... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,兵庫

【神戸市・2025.2.14】「ろくでなし」の語の由来をご存じでしょうか?建築用語で「陸屋根ろくやね」とは水平な屋根のこと、「陸墨ろくずみ」は建築現場で水平をしめす墨跡、すなわち陸ろくは「水平や平坦」から「まっすぐ、正しい、完全」などの意味をもちます。「陸ろくでなし」はその陸を否定しているわけですから「役立たず、ゲス」などの意味になります。 神戸市新神戸駅近くにある竹中大工道具館の門前に立つと、「ろくでなし」やら「うだつが上がらない」などの語の由来を問うポスターが迎えてくれます。門を入るといかにも楽しみが待っているであろう期待感がふくらみます。 竹中大工道具館へ フラワーロードを北上し生田川を渡る前方のビル群のかげに、 めざす建物はあります 門から庭、建物へと落ち着いた雰囲気 かんな型の入場券 古代から現代の大工仕事 展示室に入ると、釘も接着剤もまったく使わずに精巧に組み上げた寺社建築の復元物に目がひかれます。 唐招提寺金堂を修築するさい実際に使った型 実際に使われた成形木材を再現 作業の様子は画像でも見られる 唐招提寺・金堂... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,山登り,兵庫

【兵庫県・西宮市~芦屋市 2025.1.30】六甲山系の東寄り(すなわち大阪寄り)に海側から登るときは西宮市または芦屋市の鉄道沿線から歩きはじめることになります。JR、阪急、阪神の3路線で行けますが、いずれにしろ降車した駅から山手に向かって歩くことになります。この場合の山手はイメージ通りの「山の手」で、なかには関西屈指の高級住宅街もふくまれています。じつはこの山の手が苦手です。理由はお金持ちが住んでいる地域だから、ではありません。お金持ちが集まって住んでいるのは一部地域で大半は平均的な庶民が暮らす住宅地です。下町との違いは、住宅地が独立しており店舗が少ない。コンビニもほとんど見かけない、規制で自動販売機すらない地域もある。すなわち不便。周囲はえんえんと住宅がつづくだけで風景に趣きがない、そのなかを急な坂道、しかも舗装された路面の固い道路が山へとむかって伸びている。楽しくもないし足は痛い。 とうことで敬遠しがちなのですが、山手の住宅地をすぎるとそこにあるのはどこにもある山。私にとっては大阪市内から往復1000円以下で行けるうえに歩きごたえのある有難い山々です。 甲山 甲陽園駅から住宅地を上がってゆく 坂道のピークで甲山が見えた 甲山の中腹にある神呪寺・仁王門 境内 境内奥の鳥居をぬけて甲山登山道がつづく 神呪寺かんのうじは神を呪のろうではなく、神呪が呪文じゅもんと同義語だそうで、ここは真言宗の寺ゆえ「真言の寺」くらいの意味合いではないでしょうか。 階段道を上がって行きます 大阪湾と、西宮~尼崎~大阪の町を見わたす 甲山山頂 甲山は標高309m、山頂こそなにもありませんが、山腹および周辺には神呪寺をはじめ多数の社寺、また甲山森林公園もあり、「歩きごたえのある散歩」にはもってこいの場所です。 北山貯水池 甲山を西へ下ると北山貯水池が見えてくる 北山貯水池を時計回りにまわる後方に六甲の山並み ふり返ると、甲山の全姿 甲山の位置づけは六甲山系の前座といったところでしょうか。独立した山で六甲山地には含まれても六甲山系にはふくまれません。これから登るガベノ城からゴロゴロ岳は、六甲山系にはふくまれますが、六甲山脈からはわかれて標高も低く海側に連なっています。※山脈(連山も類義語)が複数並行するものが山系、かたまりになっているものが山塊、ひろく一帯に山が集まっている場合は山地と呼び分けているようです。 ガベノ城 すっかり下りてしまいましたあらためて山手住宅地の舗道を上ります やっと山らしい風景になってきた 岩盤の急坂がつづきます 上の山頂あたりがガベノ城 ふり返ると、左に甲山 ガベノ城の石垣か? ここが山頂、ということはガベノ城の主郭? 本当にガベノ城なる城があったのか、帰宅してしらべたところ、ある朝日新聞の記事を見つけました。西宮市教育委員会文化財課の方の推測となっていますが、現場が城跡とは考えられない、石垣も城の防御にしては小ぶりすぎ治山目的で造られたのではないか、だれかがこの石垣をみて城と勘違いしたのでは、ということでした。朝日新聞の記事http://www.asahi.com/area/hyogo/articles/MTW20160314290690002.html ゴロゴロ岳 ゴロゴロ岳へは軽いアップダウン 見晴らしのよいところがありました ここがゴロゴロ岳山頂 写真には映らないようにしていますが、山頂一帯は保養施設のごとき建物が多数あり、とうぜん自動車で上がれる別の道がつくられていました。またゴロゴロ岳の名前の由来ですが、岩や石がごろごろあるからだろうと思っていたのですが、なんと標高が565.6m(計測当時、現在は565.3m)ということで標高から山の名がついためずらしい例です。 芦屋川へ下山 芦屋川への下山道は、 まさに岩石ごろごろ 快調に下り、 この岩場を上ると、 展望が開けます この下りは楽しかった!逆ルートでこの道をのぼってゴロゴロ岳山頂を目指すのもお薦めします。 芦屋川から六甲の山並みをのぞむ... Read More | Share it now!

城郭・史跡,兵庫

【兵庫県・豊岡市 2024.10.21】昨年夏に出石の街を訪れた際にはまず名産の出石蕎麦をたべて腹ごしらえし、出石城を見学しました。その出石城の裏手からさらに山道をのぼって背後にそびえる有子山の山上の城を見に行くつもりだったのですが、その日はたしか最高気温が37度に達する猛暑日で、急峻な坂道を目の前につぎの一歩が踏み出せず断念。それ以後忘れていたわけではありませんが、再訪はのびのびになっていました。 きっかけは些細な記事です。天空の城として全国にしられる竹田城を築いたのが山名家の全盛期をきずいた山名持豊(宗全)ですが、その持豊から5代あとの祐豊(すけとよ)は此隅山(このすみやま)城を本拠にしていたものの織田信長の下ではたらく秀吉に攻められ降伏、その後信長の許しをえてあらたに有子山城を築きます。その有子山ですが、落城した此隅山城が「子盗み」を連想させて縁起が悪いので、もとは別の名だった山を「有り子」山と名づけたのだとか。真偽のほどはわかりませんが、「そうだ、出石へ有子山城を見にいこう」と思い立つ発端にはなりました。 出石城から 出石城入口... Read More | Share it now!

城郭・史跡,兵庫

【兵庫県・朝来市 2024.10.21】鎌倉時代から清和源氏を先祖として歴史に名をつらねる山名氏は室町時代に全盛期をむかえます。山名兄弟で全国66ヶ国のうち山陰から丹後一帯の11か国を守護領国とし、そのため「六分の一殿」と呼ばれています。応仁の乱といえば足利義政や日野富子が主役の将軍家の後継争いが中心に取り上げられますが、そもそもの発端は細川勝元と山名宗全の幕府内における勢力争いが引き金になっています。その山名宗全、これは出家後の名で、諱(いみな)は足利4代将軍義持の一字を賜り、持豊。このひとが但馬の守護であったときに播磨の赤松氏にそなえて国境に築いたのが竹田城です。 竹田城といえば天空の城、雲海に浮かぶ城、あまりにもビジュアル面が有名であり、縁あってこのブログを見てくださっている方にとっても城の歴史はどうでもええわ、が本音かもしれませんのでさっそく見学に向かいましょう。 山上の竹田城 朝7時前 秋の竹田城といえば雲海があまりにも有名です。ネット等で調べたところ夜明けから8時ごろまでがチャンスとのことなので、7時前に着くよう早起きして来てみましたが、雲は左端のほうにわずかに見られるのみ。これは今年の秋の異常にたかい気温のため霧が発生しにくい、あるいは夜明けごろには見られてもすぐに気温が上がるため早々に消滅してしまうようです。今年のように高温がつづく秋には、見頃は11月も後半からと考えた方がよいのでしょうか。 古城山の山頂に竹田城の石垣がみえる日差で空が青くひろがる7時半頃から登城開始 表米神社から登ることにします 丸太階段道をえんえんと登る 以前(10年ぐらい前)に訪れたときにはJR竹田駅の裏から出発する道を登ったので、今回は500mほど南西にある表米神社から登る道をえらびました。結論からいうと、これはオススメできません。ふだん山登りに親しんでいない人にとっては、「修行に来たんとちゃうでぇ」と一声あげたくなることでしょう。 竹田城 縄張図を見かけたので掲載します 縄張としての竹田城の特徴をいうと、中心に本丸があり、北と南に両翼のように曲輪がのびて端がともにひろい千畳曲輪になっていること。山麓の駅裏から登っても表米神社からでもいったんは同じところにたどり着きます。そこが料金所になっています。料金所からは登り専用道があり北千畳よこにたどりつきます。そして城跡を縦走するようにあるいて南千畳から下ると、料金所から50mほど離れた場所に下りてきます。そこから駅裏へ下るのも表米神社へ下りるのも可能です。 北曲輪群 城郭が見えてきました 城内へ 桝形虎口になった大手門 大手門をあがって振り返る 二ノ丸から三の丸方向をみる 天守台方向をみる 北二ノ丸、三の丸をみる 南曲輪と天守台をみる 南曲輪群 天守台 天守台から南曲輪群を見わたす 天守台と周辺 南二ノ丸から天守台と北曲輪群の石垣をみる このあたりの石垣の石はきれいに削られ、 このあたりの石は粗く、築かれた時代が早い 下城する 駅裏道は九十九折りで歩きやすい 気持ち良さげな東屋がありました 駅裏は城下町の風情をのこす 寺院越しに山上の城郭をのぞむ 【アクセス】JR竹田駅より登城口はすぐ、登城口から城まで徒歩30~40分【入城料】500円【満足度】★★★★★ ... Read More | Share it now!

山登り,兵庫

【兵庫県・芦屋市 2024.7.3】六甲山系は概して山肌が岩だらけの様相を呈していますが、そのなかでも芦屋市街から六甲山最高峰へ向かう途中で越えてゆく荒地山の奇岩、巨岩におおわれた道はもっとも顕著と言えるかもしれません。ところが荒地山を越えそのまま最高峰をめざすのではなく、途中雨ヶ峠で右(東)に折れて東お多福山へ向かうと、これが六甲山系かと目をうたがうような穏やかな草原が眼前にひろがります。本日大阪市の予想最高気温は34℃、奈良市は35℃、京都市は36℃、そんな中で神戸周辺だけは32℃。今日登る山として六甲山を選んだのは、もちろんこの予想最高気温も考慮にいれてのことです。※夏の間神戸だけは最高気温がつねに大阪市より2~3℃低いのですが、兵庫県内でもさらに西の姫路市あたりになると大阪市と変わらず、また内陸に入ると京都市くらい暑くなります。 高座の滝 芦屋川沿いに登山口へ向かう 芦屋は関西では高級住宅地として知られていますが、いろいろと規制があるようで、阪急芦屋川駅から登山口までおよそ1㎞の間コンビニはおろか自販機すらありません。山登りの際には飲食物の現地調達は考えない方が賢明です。 高座の滝に寄るため通常とは別ルート(滝道)を進みます 高座の滝... Read More | Share it now!