山登り,兵庫

【兵庫県・神戸市 2023.9.2】六甲全山縦走路の西寄りに菊水山はあります。六甲全山縦走路を踏破する途上で登るならば、さして記憶に残らない山なのかもしれませんが、その西にある石井ダム湖を巻くようにイヤガ谷東尾根道とセットで歩くとなかなか楽しい山歩きになります。 鈴蘭台駅から妙号岩 鈴蘭台駅から住宅街を上がってくる 30分ほど住宅街を歩くと、突然登山口に行き当たります おだやかな山道を散歩気分で歩きます 20分ほどで分岐道に 少々きつい急坂を15分ほど歩くと 妙号岩が忽然と現れます 妙号岩からの眺望 妙号岩からの眺望はなかなかのもの。左の鉄塔のたつ山が菊水山、右下は石井ダム湖です。 菊水山が意外に急峻であることを覚えておいて下さい 足元に注意して元の道まで戻ります 六甲全山縦走路 大きく下ります ここは直進... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,山登り,神社・仏閣,奈良

【大阪府・八尾市~奈良県・平群町、王寺町 2023.8.26】生駒山系は大阪府の東端を、奈良県との境界をなすように北から南へ伸びています。山系の中程には、古くは楠木正成が軍事拠点として利用し、のちに三好長慶が本格的に築城した飯盛山城があります。生駒山系の南の端にあるのが高安山で、ここにはずっと時代をさかのぼり、大和朝廷が都を守るためにその山上に築いた高安城がありました。さらに高安山から東へ、すなわち奈良側へ山中をすすむと信貴山に達します。この信貴山には、三好家の祐筆(書記のような役)をつとめながら権勢を拡大し、ついには三好家(主君)に取って代わった松永久秀が築いた名城・信貴山城がありました。 今日は大阪側から高安山にのぼり、高安城、信貴山城と探索して、奈良県の王寺町に下山しようと思います。 まずは高安山へ 近鉄信貴山口駅からスタートします 高安山(中央奥)へ、民家がたつ生活道路をあるく 20分ほどあるくと山道が始まります 信貴山口駅は大阪の中心地から生駒山へ向かった場合の終点になりますが、同時に高安山の山頂まであがるケーブルカーの麓駅でもあります。すなわちいま歩いている道は、ケーブルの軌道の横を並行していることになります。 竹林の下、岩が露出する道をすすむ 樹林の隙間から大阪湾まで見える 高安山の山容が垣間見える 開運橋の下に出合う 上がって開運橋を渡る 左の小高いところが高安山の山頂(何もない) 高安城址 信貴山に向かって東へすすみます 高安城倉庫址 奥へ奥へと倉庫址がつづく この高安城ですが、居住していた跡も、防御のための堀や土塁もみつかっていません。戦うための設備ではなく、いざという時のために、この山上の倉庫群に塩や食料を保管していたようです。 信貴山城址 さらに東、信貴山へ向かうと、 やがて信貴山城・松永屋敷跡が道横に見えます 下に降りて屋敷跡の曲輪(右上)を見上げる 堀切で曲輪を分割して屋敷を建てていたことがわかる 現地にあった案内板より 現地にあった信貴山城の見取り図をみると、松永久秀がいかにも細心な、むしろ臆病なのかと思えるほど巧妙に曲輪(くるわ)配置を考えていることがわかります。実際、信長が嫡男(跡取り息子)の信忠に命じて錚々たる勇将、智将とともに攻め立てさせますが、難攻不落。最後は、力攻めではなく松永方の家臣を寝返らせ、信長方の兵を城内へ隠密裏に侵入させることで落城させています。 左の大きな曲輪は立入屋敷跡 立入屋敷跡 雄嶽、雌嶽 空鉢御法堂より二上山、大和葛城山をのぞむ 雄嶽が信貴山の北峰であり山頂にあたります。信貴山の東懐(奈良側)には朝護孫子寺というたいへんユニークな御寺がありますが、その御堂のひとつです。 ところで信貴山城があった当時、この山頂には4層の天守が建てられていたそうです。これだけ見晴らしのよい山頂ですから物見目的の天守が必要なはずがありません。松永久秀は権力の象徴として、あえて天守を建てたのだと考えられます。そしてこの天守が、その後の城では定番となる「天守閣」のモデルになります。 山頂の御堂から本堂のある伽藍へくだる 正面の小高いところが雌嶽(南峰) 雌嶽入口にあった案内板より 朝護孫子寺伽藍まで下りてきました 朝護孫子寺から信貴山・雄嶽をふりかえる 朝護孫子寺は昨年秋にじっくり見てまわっているので今回は素通りします。たいへんユニークな御寺ですので、興味のある方は、https://yamasan-aruku.com/aruku-64/ 王寺へ もとケーブルカーの軌道があった坂道を下ります 平地に出ると、やがて大和川を渡ります 達磨寺 達磨寺 聖徳太子の愛犬・雪丸の像 聖徳太子が路傍に倒れた老人を助けたところ、その老人こそが達磨大師だったという逸話があります。その現場がここだったということで、ゆかりの寺が建立されています。境内には聖徳太子の愛犬・雪丸の像もあります。雪丸は人の話を理解できるだけでなく、御経も読めたとか... Read More | Share it now!

山登り,神社・仏閣,奈良

【奈良県・天理市 2023.8.19】今日は奈良県北中部にある龍王山を登りに行きます。この龍王山は... Read More | Share it now!

山登り,滋賀

【滋賀県・大津市 2023.8.11】琵琶湖の西側につらなる比良山系は、湖へ吹き下ろす風の影響で、真夏でもけっこう涼しく登れます。湖岸沿いに走るJR線の駅から登山口までが日陰がない場合は暑いので、朝早めに歩きはじめることをお勧めします。今日は比良山系の最高峰である武奈ヶ岳に登頂するつもりで出てきたのですが、登攀中に思わぬミスをしてしまい、途中の峠で残る時間と体力を計算したうえで、これは断念。少し地味なのですが、進路を変えて堂満岳に登ってみました。 この山登りに関心のある方は、YAMAPで山道の状況などを確認し安全な登山を楽しんでください。 比良駅から登山口へ JR比良駅ホームから琵琶湖をのぞむ 駅ホームから比良山系をのぞむ... Read More | Share it now!

山登り,兵庫

【兵庫県・神戸市 2023.8.6】有馬はいうまでもなく関西有数の温泉地ですが、六甲山の中腹、標高400mほどにあり、六甲山をふきぬける風の影響もあって、夏場は大阪、京都などにくらべて体感温度は5度ほども低く感じられます。猛暑日がつづき、若くもない身体には暑さが熱さとなってみしみしとこたえますが、一週間も出かけずにいるとこれはこれで気分的に鬱屈してくるので、とりあえずは有馬温泉までゆき、あとは現地で考えることにします。 この山登りに関心のある方は、YAMAPで山道の状況などをご確認ください。 有馬温泉 阪急夙川駅から乗ったバスは、およそ1時間で有馬温泉の入口にあたる太閤橋脇のバス停に着きます。現在9時過ぎですが、やはり大阪市内よりはずっと暑さがゆるやかに感じられ、これなら楽しめるレベルで山歩きができそうです。 宿泊なしで温泉をつかえる「金の湯」、その前を抜ける ロープウェイ有馬温泉駅前を過きて林道へ 紅葉谷ルートを上がる 林道から左の山道へ 有馬温泉(六甲山の北面)から六甲山系の尾根へと登る場合、もっとも一般的なのは魚屋路(ととやみち)ですが、この道はあまりにも平凡なので、紅葉谷を上がるルートを使います。 この道は谷道ですので、 おおかた渓流を横に見ながら歩きます 河原に出ました... Read More | Share it now!

山登り,兵庫

【兵庫県・三田市~丹波篠山市 2023.7.11】虚空蔵山という名の山は、ネットでざっと調べただけでも30近くあります。名の由来は、虚空がすべてを蔵するように、無限の智慧と福徳をそなえ、人々にそれを与え救う虚空蔵菩薩を祀る山、ということのようです。なにも虚空蔵菩薩にすがろうとかあやかろうというのではないのですが、関西で暑さのきびしい時期に山登りをするならば、まずは各地の気温のチェックをして少しでも快適にのぼれそうな山を探します。そして前回登ったのが、大阪北西部の能勢妙見山、そして今回チェックしたのがそこからもう少し北西にある虚空蔵山だったということです。このあたり一帯は気象条件が異なるのか関西では夏をとおして比較的気温が低めなようです。 今回は朝7時15分に自宅を出て、9時から登山をはじめました。 JR藍本駅から登山口へ 手作りの標識にしたがい農道を山へ向かって歩く 右前方に虚空蔵山が見えてきた 登山開始 はじめのうちは渓流沿いに進みます 朝7時に大阪市内の気温は26度でしたが、駅まであるく間はすでにムッとした暑さでした。ところが9時に藍本駅から歩きはじめた時の気温は27度でしたが、26度の大阪市内よりずっとしのぎやすく感じました。やはり緑の多さ、脇を走る車の少なさなどが影響しているのでしょう。さらに山道に入ると、樹林による日陰があり、道が土であることから体感気温は5度くらいも下がります。これで風が吹き抜ければいうことないのですが、今日はほとんど無風状態です。 この先に虚空蔵寺があるゆえ参道(?) 昨日までの雨で濡れており滑る、滑る 虚空蔵寺 虚空蔵寺に到着したようです 石段の先に伽藍が 本堂のみがひっそり残る 案内板によると、創建当初は七堂伽藍があったそうですが、その後に衰退。摂津・丹波・播磨三国の城主らが再興につとめるものの、明智光秀の丹波攻略のさいに焼失。その後は村人の協力で本堂、仁王門、鐘楼が再建されるが、いまは本堂を残すのみとなっているそうです。なお開祖は聖徳太子とのことですが、それは伝承の域を出ないでしょう。 山頂へ けっこうな急坂がつづきます しかも道は荒れています 山頂手前に岩場がありました その岩場から丹波の山々を見わたす こちらが山頂 山頂の50mほど手前に岩場があり、そこからの眺望はなかなかのものです。その岩場には日陰がないので夏場は大休憩には向きませんが、涼しい季節ならそこで昼食にするのがもってこいでしょう。 下山をはじめる、まずは八王子山へ 急坂をくだります この電波塔をくぐり、先のピークを越えます 下りてゆく先が垣間見えました 道標はありますが... Read More | Share it now!

山登り,大阪

【大阪府・豊能郡能勢町 2023.7.6】そもそもは京都の山をのぼりに行くつもりでしたが、今日の京都市内の最高気温は36度予報。聞いただけで気持ちが失せました。大阪南部や奈良は33度予報。無理ではありませんが、あまり快適な山歩きは期待できません。そんな中で大阪北部から兵庫の宝塚辺りは31度との予報。しかも仔細にみると、午後12時時点は29度、そのあと午後2時~3時ごろのかけて31度までまで上がるとの予報。これで樹林の下で日差しが遮られ、さらにかたわらを川か渓流でも流れていれば、室内でじっとしているよりもはるかに快適な時間を過ごせます。 ということで大阪北部の能勢地域にある、妙見山へ向かうことにしました。(結果を先に言うと、午前7時に自宅を出て、8時30分から登山開始、10時過ぎに山頂着、40分ほど休憩と見物後下山をはじめ、12時30分駅着。おかげてたいへん快適な山歩きを楽しめました) 歩いたルートを記したマップを添付しました。赤マークがスタートとゴール、紫マークが足跡ポイントです。 妙見口駅から登山口へ 妙見口駅から登山口へ... Read More | Share it now!

山登り,大阪

【大阪府・東大阪市 2023.6.29】生駒山系は北から南へ大阪府と奈良県の境をなしていますが、その大阪側すなわち西面には「大阪府民の森」で総称されるいくつもの自然園地がならび連なっています。そのなかで「ぬかた園地」とよばれるところは25000本のアジサイが植えられ、シーズンになると山の中に忽然とアジサイが咲き誇る異世界をつくりだします。今日は曇天で日差しも強くない上に雨も降らないようなので、久しぶりに生駒山を登りにゆきます。 近鉄石切駅から石切場跡へ ここから左の山道にはいる 生駒山の登山道はガイドブックやサイトで紹介されているだけでも20や30はあります。ほかにも脇道のようなものも含めれば、「とてもたくさんある」としか言えません。 今日は大阪城の石垣につかう石を切り出した「石切場跡」を見てみたいので、近鉄石切駅からスタートします。 昨日までの雨で全体が濡れており、湿度が高い まだ朝9時前で気温は高くないが、 湿度がほぼ100%のような状態で、 歩くにしたがい汗が噴き出してくる ここが石切場跡 すでに木々が茂り、石切場だったのやら元々岩肌がむき出しの崖だったのやら、よくわからない状態でした。 生駒山縦走路 ひょっこり山並みが見えました 生駒山縦走路と合流したあたりから 風が吹き抜けるようになり すっかり快適に歩けるようになりました 道端に野生のアジサイが咲いています そしてぬかた園地に到着 ぬかた園地でアジサイを楽しむ ヤマアジサイ(?) ヤマアジサイと思いますが、品種は不明 ヤマアジサイ クレナイ(紅)という品種だそうです 生駒山頂へ ぬかた園地を出て丸太階段道をのぼる 生駒山系へはたびたび歩きに来ていますが、生駒山頂へはもうかれこれ5年だか10年だか上がっていないので、久久振りに山頂へ向かいます。 生駒山頂は全体がショボい遊園地になっています 冗談ではなく、これが山頂 さっさと下山しよう おもしろみのない道を下る いつも生駒山頂まで上がらないのは、このような事情によります。あのショボい遊園地を見るたびに、自然破壊をしてまでわざわざ造ったものがこれかと思うと、情けなくなります。なおまったく人がいませんでしたが、本日木曜日は休園日ゆえで、他の日は... Read More | Share it now!