【大阪府・豊能郡能勢町 2023.7.6】そもそもは京都の山をのぼりに行くつもりでしたが、今日の京都市内の最高気温は36度予報。聞いただけで気持ちが失せました。大阪南部や奈良は33度予報。無理ではありませんが、あまり快適な山歩きは期待できません。そんな中で大阪北部から兵庫の宝塚辺りは31度との予報。しかも仔細にみると、午後12時時点は29度、そのあと午後2時~3時ごろのかけて31度までまで上がるとの予報。これで樹林の下で日差しが遮られ、さらにかたわらを川か渓流でも流れていれば、室内でじっとしているよりもはるかに快適な時間を過ごせます。 ということで大阪北部の能勢地域にある、妙見山へ向かうことにしました。(結果を先に言うと、午前7時に自宅を出て、8時30分から登山開始、10時過ぎに山頂着、40分ほど休憩と見物後下山をはじめ、12時30分駅着。おかげてたいへん快適な山歩きを楽しめました) 歩いたルートを記したマップを添付しました。赤マークがスタートとゴール、紫マークが足跡ポイントです。 妙見口駅から登山口へ 妙見口駅から登山口へ... Read More | Share it now!
アジサイを見ようと生駒山にのぼる
【大阪府・東大阪市 2023.6.29】生駒山系は北から南へ大阪府と奈良県の境をなしていますが、その大阪側すなわち西面には「大阪府民の森」で総称されるいくつもの自然園地がならび連なっています。そのなかで「ぬかた園地」とよばれるところは25000本のアジサイが植えられ、シーズンになると山の中に忽然とアジサイが咲き誇る異世界をつくりだします。今日は曇天で日差しも強くない上に雨も降らないようなので、久しぶりに生駒山を登りにゆきます。 近鉄石切駅から石切場跡へ ここから左の山道にはいる 生駒山の登山道はガイドブックやサイトで紹介されているだけでも20や30はあります。ほかにも脇道のようなものも含めれば、「とてもたくさんある」としか言えません。 今日は大阪城の石垣につかう石を切り出した「石切場跡」を見てみたいので、近鉄石切駅からスタートします。 昨日までの雨で全体が濡れており、湿度が高い まだ朝9時前で気温は高くないが、 湿度がほぼ100%のような状態で、 歩くにしたがい汗が噴き出してくる ここが石切場跡 すでに木々が茂り、石切場だったのやら元々岩肌がむき出しの崖だったのやら、よくわからない状態でした。 生駒山縦走路 ひょっこり山並みが見えました 生駒山縦走路と合流したあたりから 風が吹き抜けるようになり すっかり快適に歩けるようになりました 道端に野生のアジサイが咲いています そしてぬかた園地に到着 ぬかた園地でアジサイを楽しむ ヤマアジサイ(?) ヤマアジサイと思いますが、品種は不明 ヤマアジサイ クレナイ(紅)という品種だそうです 生駒山頂へ ぬかた園地を出て丸太階段道をのぼる 生駒山系へはたびたび歩きに来ていますが、生駒山頂へはもうかれこれ5年だか10年だか上がっていないので、久久振りに山頂へ向かいます。 生駒山頂は全体がショボい遊園地になっています 冗談ではなく、これが山頂 さっさと下山しよう おもしろみのない道を下る いつも生駒山頂まで上がらないのは、このような事情によります。あのショボい遊園地を見るたびに、自然破壊をしてまでわざわざ造ったものがこれかと思うと、情けなくなります。なおまったく人がいませんでしたが、本日木曜日は休園日ゆえで、他の日は... Read More | Share it now!
これはイチオシ、金勝アルプスで山歩きを満喫する
【滋賀県大津市 2023.6.25】林野庁のホームページに「近江湖南アルプス自然休養林」の紹介として、つぎのような文章が掲載されています。『滋賀県の南部に位置し、花崗岩の岩塊群が独特の景観を作り出し「湖南アルプス」と呼ばれ、琵琶湖まで見渡せる素晴らしい眺望が広がっています』どうやらこの文章では、近江湖南アルプス=湖南アルプスとしているようです。少々ややこしいのですが、近江湖南アルプスは、南に位置し太神山、矢筈ヶ岳、笹間ヶ岳を中心にしたものを湖南アルプスとよび、北に位置する鶏冠山、竜王山を中止にしたものを金勝(こんぜ)アルプスとよぶのが登山者のあいだでは通例になっています。近江湖南アルプス全体が上の文章にあるようにたいへん魅力あるものなのですが、今回登るのは、低山とはいえ湖南アルプスよりは多少は標高も高く、「登った感」もあじわえる金勝アルプスです。 山歩きを楽しむ バスを降りると、キャンプ地横の駐車場を抜けます ほぼ平坦な林道をのんびり歩きます 山道に入ると渓流を渡渉しながら進みます 山道というより自然遊歩道を歩くような 道標も整っています ここまでは山道とはいえ勾配はいたって緩やかで、危険な箇所はまったくなく、道標も整っており、たいへん楽しく歩けます。案内板にも「ハイキングコース」とありました。 そして山登り 寄り道して、滝をながめ 山登りになりました これくらいまで上がってきました 岩肌の露出した地面を歩きます 岩場を登ります 要所にはロープがあり、登りやすい 周回路は左、右へゆくと鶏冠山 この分岐から鶏冠山の山頂へは往復40分ほどですが、道程はおもしろみなく、山頂はやぶの中で眺望なし。山歩きを楽しむのが目的なら、とくに往復する必要はないかと思います。 ◎鶏冠山はこの地では「けいかんざん」と読みます。「とさかやま」と読むのは、山梨県にある2000m超級の、まさにトサカのように峰々が切り立った、熟練者向きの山です。 天狗岩へ ふり返ると、鶏冠山が見える この岩越えも道のうち 山肌がえぐれた道もあれば 岩と石だらけの道もある 地震でも崩れないのか? 真正面に見えるのが鶏冠山 さらに岩場を越えると、 前方の視界が開け、天狗岩が見えました 天狗岩へ... Read More | Share it now!
金剛山に登るならカトラ谷ルートがイチオシだけど
【大阪府千早赤坂村 2023.6.18】最後に金剛山に登ったのは昨年秋ですが、そのさい黒栂谷からカトラ谷を登って行く予定でした。ところが黒栂谷を順調にさかのぼったのは間違いないものの、その先で分岐道を間違え、間違えただけでなく、あとから振り返ってみてもどのルートを登ったのかさえ分からない不面目。それ以後、もう一度カトラ谷ルートに再挑戦しようと思いながら延び延びになっていました。今回思い出したようにカトラ谷再挑戦に思い至ったのは、なんとも暑くて出歩くのも億劫になってくるこの季節、樹林のふかい緑の下、しかも渓流沿いを歩くのなら涼しいのではないかと単純に思いついたからに他なりません。 黒栂谷道をあるく 南海河内長野駅からのバスは、途中土砂崩れのため終点のロープウェイ前までは行かず、登山口前で全員降ろされました。もとから登山口前で降りるつもりだったのでこの時点では問題はないのですが、予定していた下山ルート(伏見峠から念仏坂をくだる)だと、そのロープウェイ前に下りてくるため、必然的に下山ルートは変えざるをえません。下山ルートについては山頂について考えるとしてともかく出発します。 前回もきたT字路。左へ行けば黒栂谷道です ここも前回もきた車止めゲート。ここはそのまま通過 黒栂谷道を進みます さらに進みます... Read More | Share it now!
万葉集にも歌われた二上山にのぼる
【奈良県・葛城市~大阪府・太子町 2023.6.14】「うつそみの 人なる我(われ)や 明日よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟(いろせ)と我(あ)が見む」天武天皇の第三皇子だった大津皇子は、その優れた人柄を慕われ次の天皇と嘱望されていましたが、天武天皇が崩御すると突如謀反の疑いをかけられ、早々に自害に追い込まれます。もちろん権力争いに巻き込まれた結果ですが、大津皇子が人柄だけでなく、文武両道にすぐれ、さらにイケメンだったことから「悲劇のプリンス」と伝説化します。これは西暦7世紀のことで、なにを証拠にイケメンだったといえるのかとの声もあるのでしょうが、ブサイクとかクライと言われるより、「イケメンでカッコイイ」と言われる方が歴史に残しやすいのであり、歴史とはいろいろ情報操作しながら美化されてゆくものですから、ふかく考える必要はありません。 さて冒頭の句ですが、大津皇子が二上山に葬られることになり、実姉である大来皇女が弟を見送りながら悲しみの中で歌ったとされる万葉集のなかの一句です。「この世に生きている私は、明日からはあの二上山を弟と思って見ることになるのでしょうか」 なお二上山は、むかしは大和言葉の読みで「ふたかみやま」とよばれ、いまは「にじょうさん」と呼ばれています。今日はその二上山に登ります。 二上神社横の登山口が通れない 麓にある二上神社 その横の登山口が、なんと通行止め 二上山... Read More | Share it now!
綿向山は大雨の災禍をさけて安全道をのぼる
【滋賀県蒲生郡 2023.6.4】滋賀県と岐阜県、三重県の県境にそって鈴鹿山脈はあります。その連なりのなかでずっと南、さらにぐっと西に突き出たところに位置するのが綿向山です。標高は1110mありますが、山容はおだやかで、登るのにそれほど難儀することはありません。ただ、一昨日は線状降水帯が各地に発生する大雨で、このあたりもずいぶん降っています。そうなると地盤が緩んでいる恐れもあり、細心の注意が必要です。 バス停から登山口へ バス停から一般道路を歩いて綿向山へ 間道に入ります... Read More | Share it now!
橋本から黒河道をあるいて高野山へ参る
【和歌山県・橋本市~高野町 2023.5.27】『いくつ峠を越えたら願いが叶うだろう。巡礼者の一途さが宿る道』– -「... Read More | Share it now!
高御位山に登るには、まずは岩場を這い上がる
【2023.5.21 兵庫県・高砂市~加古川市】兵庫県の西、大阪から見ると神戸、明石の海岸線を通り過ぎて姫路の手前あたりに、播磨アルプスと親しまれている山系があります。その山系のなかで最高峰の高御位山(たかみくらやま)はその山容の美しさから播磨富士との別名があります。ところで、高御位山が最高峰と書きましたが、その標高は304m。3040mではありません。この山系自体が低山の連なりで、標高から言えば「アルプス」とか「富士」とか呼ぶのはおこがましいかもしれませんが、海岸沿いの平野部にむくっと隆起した山々が馬蹄形につらなる様は、自分があるいてゆく山並みも歩いてきた山並みもすべて一望でき、眼下には瀬戸内海を見わたせ、まず眺望を十分に楽しめます。そしてこの山系特有の岩場の連続は、あたかも2、3千メートル級の山並みを歩いているかのようなアルペン気分を(少しは)満喫できます。 まずは豆崎奥山 登山口は駅からすぐですが、とにかく分かりにくい 民家の間から入りこむと、獣対策のネットがある いきなり岩場を登りますが、 これが意外にけわしい急坂 ぐんぐん岩場を登って豆崎奥山のピークへ 急坂ゆえに、短時間でけっこう上っています 左の峰を経て、中央から右へと峰々を歩きます 豆崎奥山につづくピークを過ぎると、大きな岩場が 岩場登り この岩場を登る 豆崎奥山のピークから2度アップダウンを繰り返すと、鹿島神社との分岐にでます。下れば鹿島神社、登りはこの岩場で、標高差は150m、斜面の長さ(距離)は200m。画像で見ると、ロープ無しではとても登れないようですが、岩自体が凸凹しているうえに表面が粗くてざらざらで、滑りにくい状態です。また直線的に見ると45度くらいの傾斜ですが、ジグザグに登って行くと、案外登りやすいのに驚きます。場所によっては登りやすいポイントに印が付けられており、さらに多くの先達が歩きやすい所を注意深く探しながら歩いた痕跡が目を凝らせば見えるていどに残っており、それらをたどってゆけば、初心者でも登れないことはありません。 高所の苦手な人には、下りの方が厳しい(?) ピークに到着... Read More | Share it now!
紅いツツジの咲き誇る大和葛城山にのぼる
【奈良県・御所市 2023.5.9】一目百万本と称されるツツジが満開になった、大阪府と奈良県の境にそびえる大和葛城山を登りに行きます。昨年の大晦日に登った際には、東の大阪側から上り西の奈良側へ下りましたが、今回は奈良側から往復します。ただ同じ道を往き来したのでは面白くないので、ロープウェイ登山口駅から入り、すぐに右の道をえらんで北尾根コースを上がり、下りは前回も使った、もっともメジャーなルートである櫛羅(くじら)ノ滝をかすめる道を下りてみます。 大和葛城山へと歩く JR御所駅から大和葛城山へとあるく 一般道ですが、ずっと上りで高度を上げています 葛城天剣神社... Read More | Share it now!
新緑の映える和泉葛城山にのぼる
【大阪府・岸和田市~泉佐野市 2023.5.3】大阪府と和歌山県との境をなすように東西につらなるのが和泉山脈。その中心的な存在として知られているのが和泉葛城山です。かつては宝仙山とよばれ修験の山として知られており、いまも山頂には葛城神社と龍王神社がのこっています。同時に山頂付近には天然記念物に指定されているブナ林が残るなど、山全体として落葉樹がおおく、それだけに春には新緑にすっぽり浸りながら山歩きを楽しめます。今回は、見事な紅葉で有名な(すなわち春には青モミジが美しい)牛滝山から入り、おなじく紅葉すなわち青モミジが魅力の犬鳴山へ抜けてみようと思います。 牛滝山・大威徳寺 山門... Read More | Share it now!