【京都市京北... Read More | Share it now!
六甲山系縦走(宝塚~大平山~一軒茶屋~有馬温泉)
【兵庫県・宝塚市~神戸市 2022.12.15】六甲山とは通例ではひとつの山を指すのではなく、兵庫県南東部のおよそ50kmにわたって横たわる山塊(あるいは山系)を言うそうです。そのため最高地点については六甲山頂ではなく、六甲山最高峰とよびます。この山系を縦走する六甲全山縦走路なるものがあり、そのルートをたどると六甲山の全貌がつかみやすいとおもいます。神戸市の西、須磨浦公園をスタートし、鉢伏山、鉄拐山、横尾山、高取山と低山をアップダウンしながら北東へすすみ、さらに菊水山、再度山をへて標高702mの摩耶山へ。このあたりでルートの半分です。ここからはアップダウンはあるものの尾根歩きのあんばいで12kmほど西へすすみ標高931mの六甲山最高峰に到着します。さらに西へと向かいますが、ここからは水無山、大平山とアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を下げ、終点の宝塚の街へと至ることになります。今日は、宝塚側から縦走路に入り、いまの説明とは逆に大平山、水無山を経て六甲山最高峰へ。そこから縦走路をはずれ北へ下りて有馬温泉をゴールに歩いてみたいと思います。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 宝塚からスタート 阪急宝塚駅・ゆめ広場(宝塚歌劇との関連) 駅を出てすぐに武庫川をわたります 駅から急坂がつづきます 住宅地が終わるまでにずいぶん高度をあげました 登山道 塩尾寺の門前から登山道がはじまる 宝塚の街中からずっと山中につづくアスファルト道は塩尾寺(えんべいじ)の門前でおわり、そこから本格的な登山道にかわります。 急坂がしばらく続きます 最初のピークに達したようで緩い坂に 尾根道歩き 大阪湾と阪神間の街を見る... Read More | Share it now!
光秀が獲り春日局が生まれた黒井城を訪ねる
【兵庫県・丹波市 2022.11.27】明知光秀が丹波平定を進めてゆく上で、その堅い守りゆえにさんざんてこずらされた城がありました。丹波の豪族上がりの盟主であった赤井氏が標高356mの猪ノ口山を中心にして、山頂曲輪部分を石垣でかこみ、山稜上に砦を配して全体を要塞化した、その名は黒井城。明知光秀が信長の命をうけて攻めたてますが、八上城の波多野氏に背後をつかれ潰走させられます。(第一次黒井城の戦い)光秀は二度目は慎重を期してまずは上月城を囲んで身動きできないようにした上で、黒井城の支城をひとつひとつ攻めつぶして孤立化させ、ついに上月城、黒井城とつづけて落城させ丹波平定をなんとか成し遂げます。(第二次黒井城の戦い)しかし黒井城が落ちたのは、みずから悪右衛門と名乗った猛将・赤井直正が第二次黒井城の戦いのまえに病死してしまい、嫡男・直義が幼少のため後見人がついて指揮することになったことで弱体化していたことも大いに影響していたでしょう。光秀はこの黒井城を重臣の斎藤利三に与えます。斎藤利三は山の麓に居館をたて治世につとめますが、その時期に生まれた娘・福が成長してのちに徳川3代将軍・家光の乳母となります。福は家康の孫である家光が将軍職につくことに尽力し、大奥の公務を取り仕切るだけでなく、さらに家光の側室探しにも関わり、しだいに強大な権力を握るようになります。この女性こそがのちの春日局です。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 黒井城にのぼる 猪ノ口山 JR大阪駅から丹波路快速にのると、終点の福知山の手前に黒井駅があります。黒井駅を下りると前方に、山稜に黒井城を有する猪ノ口山が見えます。一見おだやかな山並みに見えたのですが... Read More | Share it now!
紅葉の高取城址へ高取山をのぼる
【奈良県・高取町 2022.11.12】「巽高取雪かとみれば... Read More | Share it now!
大阪の最高峰(?)金剛山にのぼる
【大阪府・千早赤阪村 2022.10.30】金剛山は、大阪府と奈良県の境に位置し、いわゆる山頂は間違いなく奈良県側にあります。ところが金剛山というと、多くの人(とくに大阪人)は大阪の山と信じています。ガイドの中にも「大阪の最高峰で標高1125m」と書いているものさえあります。どうしてこのような勘違いが起きているのかといえば、なによりも金剛山に上ると言えば、(おそらく)100人中99人以上の人が大阪側からの登っているがためでしょう。金剛山に上る道は俗に48本あると言われていますが、主要な道はすべて大阪側からあります。それどころか大阪側からはロープウェイすらあります。(このロープウェイは現在停止中です)もう一つの理由は、金剛山の名を知らしめている千早城が、楠木正成(くすのきまさしげ)の出身地である千早赤阪村とともに大阪府に属していることもあります。楠木正成といえば大阪、千早赤坂は大阪、それゆえ金剛山は大阪の山ということになったのではないでしょうか。今日はその金剛山にのぼり、千早城(跡)に寄ってみます。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 黒栂谷道 金剛山登山口バス停から歩きはじめてすぐにこの分岐に出会います。右が千早本道で大半の人がこの道をつかいますが、今日は人が少ないだけでなく、登山道としておもしろい黒栂(くろとが)谷道からカトラ谷ルートを歩きたいので左に折れます。 車止めのゲートを抜けてまっすぐ このゲートがひとつの目印になります。まっすぐゆくと黒栂谷道からカトラ谷、右の道をすすむと妙見滝のあるタカハタ谷ルートに入ります。 しばらく林道を歩きます 林道も山道らしくなってきました この道では一人も出会いませんでした 黒栂谷道からのルートはずっと渓流沿いを登ってゆきます。本来それほど難しいルートではないのですが、倒木のひどい場所や山道が崩れている箇所もあり、十分に注意が必要です。 (現地で通行禁止のロープは張られていませんでしたが、ネットの道路情報では注意勧告が出ています) ★黒栂谷道からカトラ谷を通る予定でしたが、途中で道を誤り、ずっと脇道を上っていたことに後から気づきました。 谷部分をすぎて尾根部分に出てきたようです 山並みが紅葉しているのが見えます 金剛山頂 山頂の表示... Read More | Share it now!
生駒山にのぼる(石切~興法寺~枚岡)
【大阪府・東大阪市 2022.9.25】生駒山は大阪市内の自宅から電車で(乗り換えがあるため)30分ほど、自転車でも1時間かからずに行ける、自分にとってはもっとも近場の山です。北から南へつらなる生駒山系の尾根筋が境界となり、西面は大阪府、東面は奈良県に属します。街から遠く離れていないのに静かな山歩きが楽しめ、危険な箇所はないけれどもそこそこ歩きがいもあるのでたびたび出かけており、我が庭とまでは言いませんが、慣れ親しんだ山です。登山道は生駒山系全体で言えば数え切れないほどあり、それらの道を、上り×下りで組み合わせると組み合わせはそれこそ無数にあります。今日はそれらの中で、登り口にも降った先にも立派な神社がある、新石切~枚岡ルートを歩いてみたいと思います。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 石切劔箭神社 石切劔箭神社・絵馬殿(神門にあたる) 近鉄電車新石切駅からあるいて10分ほどで石切劔箭(いしきりつるぎや)神社に着きます。起源はずいぶん古く、古代に天皇の側近として仕えた物部氏の有力氏族・穂積氏が代々祭司をつとめてきたと伝えられています。 絵馬殿の屋根上の剣 昭和になって神道石切教を設立、その総本山となります。「石切劔箭」の名は、祀られた神さまの神威が、石をも切って両断するほどに強靭であることを表しているそうです。 もっとも近所では難しいことは言わず、「石切さん」と親しげに呼ばれていますが。 絵馬殿に祀られた神像(?) こちらは弓と矢です 絵馬殿を抜けると、 これは三の鳥居になります 本殿 この神社ではお百度参りがたいへん有名です。お百度参りというと、大層に想像されますが、ここのお百度参りは本殿前十数メートルほどのところにお百度石があり、本殿前まであるいて拝み、お百度石までもどって一周33メートルですからゆっくりやっても1時間ほどです。いつも多くの人がぐるぐる回っています。 正しいお百度のやり方(石切劔箭神社)https://meigen.keiziban-jp.com/manabi/kenkou/mubyou_zinzya/hyaku/ 本殿脇の御神木 上の社 境内を出て、また10分ほど歩くと(生駒山を登ると) 石切劔箭神社上の社に着きます 生駒山を登る いよいよ山登りが始まります 上の社を過ぎると、人家も途切れそろそろ山登りが始まります。生駒山は大抵は遊歩道のような整備された道があるので、子供連れの方もよく登っています。 道端に彼岸花が咲いていました お地蔵さんもいます 途中にある興法寺 興法寺 興法寺はわざわざ立ち寄るほどではありません 安全な道を快適にあるく これぐらい整備された道が 四方に伸びています 山並みの狭間から大阪市街地が見える 今日あるく道程ではあまり眺望のよいところはありませんが、森林浴にはもってこいの道です。 谷間にかかる赤い橋 この赤い橋が自然の景観を壊しているか、緑&赤で印象深い風景をつくっているかは人それぞれの見解があるのでしょう。 谷を見下ろす 橋の上から谷を見下ろす 枚岡神社 枚岡神社・二の鳥居 枚岡(ひらおか)神社まで下ってきました。ここもずいぶん由緒ある神社です。奈良の春日大社には四神が祀られていますが、その春日大社を創建するさいには、そのうち武甕槌命は鹿島神宮から、経津主命は香取神宮から、そして天児屋根命と比売神はここから分霊されたという事です。すなわち春日大社の神さまの半分はこの枚岡神社出身ということで、ちょっとびっくりします。 ですから春日大社とおなじ鹿が祀られています 拝殿 拝殿横から本殿をみる 若宮 よくは見えませんが、本殿は春日造りの四棟が並んでいます。春日大社に分霊したとはいえ、そののちにはやはり先方がずっと格上になり、こちらは落ちぶれてはいないものの、十分な予算も回ってこないのでしょう。4月にたずねた春日大社に比してずいぶん見劣りします。なにが見劣りするかといって、春日大社が本殿と若宮を天然の本朱で塗ってあるのに対して、こちらはあきらかにベンガラなのか朱色が鮮やかすぎて浮いています。 【アクセス】近鉄電車新石切駅から瓢箪山駅まで歩きました。【拝観料】すべて無料です。【満足度】★★★★☆ ... Read More | Share it now!
近江の名峰・伊吹山に登る
【滋賀県・米原市 2022.8.28】琵琶湖の北東側に位置する名峰・伊吹山に久しぶりに(5年ぶりぐらい)登りにきました。大阪からだとJRで米原駅まで来て、そこで東海道線に乗り換え2つ目の近江長岡駅で下車、そこからバスで登山口までというのがもっともポピュラーなアクセス方法です。ところで伊吹山は山の姿を下から見上げても美しいし、山上から下を見晴らす眺望も素晴らしい、また登山道はけっこう本格的な山登りですが危険なところはほとんどなく、登山の対象として大変よい山と言えます。 紫色のマークが今回訪れた場所です。 近江長岡駅 近江長岡駅ホームから伊吹山をのぞむ 登山道 三之宮神社 登山口前バス停から見上げると三之宮神社があります。ここは山の神を祀っています。もちろん登山客のためではなく、山が怒って災害を招かないようにとの為ですが、今では登山客が登山の無事を祈ってまずここで手を合わせるのが恒例になっています。 鳥居のむこうに伊吹山の山容がちょこんと見えています。 ここが登山口 最初はこんな感じの道を歩きます 2合目あたり... Read More | Share it now!
大阪府民の森から交野山へと歩いてみる。
【大阪府・交野市、枚方市 2022.5.22】今日は、徳川家康ゆかりの地である「家康ひそみの藪」を見にゆき、そこから直線距離では16kmほど北にある明智光秀ゆかりの洞ヶ峠まで歩くつもりですが、一般道を通ったのでは面白くもないので、大阪の森林地帯といわれる大阪府民の森から交野山を歩いて行きたいとおもいます。 星田妙見宮 星田妙見宮(小松神社) JR星田駅をおりて、宅地の中のくねくね曲がった道をスマホの地図アプリをみながら歩き、星田妙見宮に到着しました。 各地でときどき見かける妙見宮も妙見神社も、ともに天之御中主神をまつる神社です。 けっこう長い階段を上ります。 さいごの階段をのぼって拝殿へ。 この巨岩がご神体です。 (水の乏しい)滝場も巨岩でした。 家康ひそみの藪 (伝)家康ひそみの藪 じつは、きょう一番の目的地はここなんです。本能寺の変の折、徳川家康は織田信長から安土城で接待をうけ、そのあと京、堺を見物して回る予定でした。まさにその瞬間には、このあたりにいたようなのですが、信長の同盟者であることから身の危険を察した家康は、土地勘のある従者の導きで山伝いに伊賀から伊勢へと決死の脱出行を行います。その行程中に潜んだのがこの藪だそうです。ただし、あくまで「伝」の範囲内です。 ほしだ園地 ほしだ園地へ 大阪府の東側、奈良県との境に森林地帯がのこっていて南から、みずのみ園地、なるかわ園地、ぬかた園地、くさか園地、むろいけ園地、ほしだ園地、くろんど園地とつづき、さらに北へ進むと交野山につながります。 「星のブランコ」と名付けられた吊り橋。 寄付金箱がありますが、わたるのは実質無料です。 ほしだ園地から磐船神社へ ほしだ園地へ入ってきた時と同じような道がつづきますが、いっそう緑深くなってきました。 磐船神社 磐船神社 ... Read More | Share it now!
新緑の下、春日山をあるき若草山にのぼる
【奈良市内 2022.4.30】春日大社を見物した後は、その背後にある春日山をあるき、さらに若草山山頂へ向かいます。 春日山周遊道 春日山周遊道入口 春日大社を南に抜け、一般道をすこし東にあるくと、春日山周遊道入口に達します。 春日山周遊道https://narashikanko.or.jp/wp-content/themes/nara-portal/pdf/pamphlet_pdf/kasuga_yagyu.pdf 春日山は春日大社の神々がやどる神域ですから、決められた道以外は立ち入り禁止です。同時に神域であったがため千数百年のあいだこの山には人間の手が加えられていないので、「原始林」という形で、むかしからの自然が残されています。 なんと新緑の美しい 緑の中にたたずむ妙見宮 下の道へおりると柳生街道です。 緑に吸い込まれるかのよう 原始林だけあって圧倒されるような木々が。 これは本当に圧倒される。 春日山石窟仏 むかしはこの山にこもって修行をつんでいたのでしょう。これらの石窟仏はそのときに彫られたものです。 鶯の滝 鶯の滝 高さ10mほどの小さな滝ですが、原始林の奥深くにあり、たどり着くまでの道のりが貴重な体験になります。 興福寺別院鶯滝歓喜天 興福寺別院 鶯の滝への分岐道の反対側に、「興福寺別院鶯滝歓喜天」なる石碑が立っていました。雰囲気からして、ぜひ行ってみるべきと判断しました。 これが興福寺別院鶯滝歓喜天 御堂は災害(たぶん台風)でこわれて撤去したと貼紙がありました。誰もいません。そして空気まで緑色に染まり、時間が止まったかのようです。これは、すばらしい場所をみつけました。 この山中で最大の山桜... Read More | Share it now!
裏か表か、六甲山北面に氷瀑を見に行く
【兵庫県・神戸市 2022.1.22】なぜか六甲山の北面は「裏六甲」と呼ばれます。中国地方の瀬戸内側(南側)が山陽で、日本海側(北側)が山陰であることを考えるなら、「裏」と呼ばれても辛抱しなければならないのかもしれません。しかしこれも個人的な意見ですが、山登りの魅力として評価するなら、裏六甲の方が瀬戸内側より数段魅力に満ちていると思います。その裏六甲では、年によって氷瀑が見られます。今冬は寒さがきびしく、その氷瀑が見られるとの情報を得たので、さっそく出向きました。 魚屋道から炭屋道 登山口(魚屋道) 有馬温泉の街を上へ上へとあがって行くと、かんぽの宿があります。そのかんぽの宿の向かってすぐ先に、登山口があります。魚屋道(ととやみち)の名があります。むかし魚屋さんが瀬戸内海で獲れた魚を、この道をつかって有馬温泉まで運んでいたそうです。山道というより林道にちかいしっかりした道です。 炭屋道への分岐 ここから炭屋道に入ります。その名のとおりこのあたりに炭焼き場がたくさんあったそうで、魚の運搬から炭焼きに代わるように、道も林道もどきから山道にかわります。 河原をのぼる 河原に出てきました。最初の滝、百間滝にむかって河原をあがって行きます。 ほとんど道がない... Read More | Share it now!