山登り,花、紅葉見ごろ,奈良

【奈良県・御所市 2023.5.9】一目百万本と称されるツツジが満開になった、大阪府と奈良県の境にそびえる大和葛城山を登りに行きます。昨年の大晦日に登った際には、東の大阪側から上り西の奈良側へ下りましたが、今回は奈良側から往復します。ただ同じ道を往き来したのでは面白くないので、ロープウェイ登山口駅から入り、すぐに右の道をえらんで北尾根コースを上がり、下りは前回も使った、もっともメジャーなルートである櫛羅(くじら)ノ滝をかすめる道を下りてみます。 大和葛城山へと歩く JR御所駅から大和葛城山へとあるく 一般道ですが、ずっと上りで高度を上げています 葛城天剣神社... Read More | Share it now!

山登り,花、紅葉見ごろ,滋賀

【滋賀県・大津市 2023.4.20】滋賀県の琵琶湖西側につらなる比良山系は、西側の稜線は全体で奥比良とよび、東側(琵琶湖側)の稜線については、北半分を北比良、南半分を南比良と分け、その北比良よりさらに北側をリトル比良と呼びます。先月(3月11日)にはリトル比良の北端からスタートし、岳山~鳥越峰~鵜川越~寒風峠と稜線を縦走し、涼峠を通って下山しました。今回はその続きとして、まず涼峠まで登り、そこから南へルートをとってヤケ山~ヤケオ山~釈迦岳と縦走してみます。前回のリトル比良がその名のとおり少々リトルで標高500~700mの峰がつづいていたのに対して、今回はいよいよ比良山系の中心部に足を踏みこむため標高も1000m前後を歩くことになります。なかでもヤケ山からヤケオ山へはそうとうにハードな急坂登りがありますが、視界がよければ眼下に琵琶湖を見わたす素晴らしい眺望が楽しめます。 げんき村から涼峠へ 北小松駅から... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,神社・仏閣,花、紅葉見ごろ,京都

【京都府・宇治市 2023.4.17】京都・宇治の平等院で藤の花が見ごろをむかえているとローカルニュースで伝えていたので、さっそく訪ねてみることにしました。ところで宇治の平等院(鳳凰堂)がある一帯は、源氏物語ゆかりの地と言われています。源氏物語は紫式部がのこした平安時代の朝廷を舞台にした創作物語、いまでいう小説ですが、全編54帖(54の小冊子と考えてください)で成り立っています。主人公の光源氏が主役として登場するのは、第1帖「桐壺」から第40帖「幻」まで。第41帖は「雲隠」という題名がのこっているだけで、本文が実存しません。ここは謎の部分です。そして第42帖「匂宮」は、第40帖「幻」から8年後の物語が唐突にはじまり、主人公は光源氏の次男(じつは実の子ではない?)とされる薫の君で、このとき14歳。さらに読みすすめるとわかるのですが、光源氏はどうやら「幻」の数年後、この「匂宮」を基準にすると、その5年ほど前に亡くなっています。さて薫の君が成長し、第45帖「橋姫」で宇治の地を訪ねるところから舞台は徐々に宇治に移ってゆきます。そして第54帖「夢浮橋」で物語は唐突におわります。これで終わりにしたのか、それとも何らかの事故でもあって(たとえば紫式部が亡くなったとか)筆が断たれたのか、そのあたりもよくわかりません。ともかく第45帖から54帖まではおもに宇治が舞台になっているため、この部分をまとめて「宇治十帖」と呼んでいます。それゆえ「源氏物語ゆかりの地」を名乗るのは、けっしてコジツケではありません。 平等院へ 宇治川に架かる宇治橋をわたる 宇治橋西詰には紫式部の像が 縣(あがた)神社の鳥居、平等院へは左の道 平安時代には、この宇治の地は朝廷関係者すなわち帝と公卿の別荘地だったようです。じつは平等院も元は、嵯峨天皇の第十二皇子であり左大臣をつとめた源融(みなもとのとおる)の別荘でした。そしてこの源融こそが、光源氏の実存モデルではないかと言われています。 平等院 表門を入ると、まず小ぶりの藤棚が迎えてくれます 剪定された平戸ツツジの咲く道をすすむ 平等院鳳凰堂 右横からアプローチ 阿地池ぞいに時計回りにまわってみます 鳳凰堂の名は、伝説の鳥である鳳凰が、 翼をひろげているかのようで、後世に名づけられました 真っ赤な霧島ツツジが映える 源融の別荘はゆずりゆずられ、代をへて当時の最高権力者・藤原道真の別荘となり、そのときは「宇治殿」と呼ばれます。ところがその息子の頼道が信仰心から庭もふくめたすべてを寺にあらためることになります。そのころ仏教信仰のうえでは、釈迦入滅後2000年に仏法がおとろえて余が乱れると伝えられており、西暦にすると1052年から「末法の時代」に入るとされていました。脅しではなく、身を律するようにとの戒めだったのでしょうが、これを機に藤原頼道は極楽浄土を再現するかのような美しい寺院を建立します。建物中央が阿弥陀仏をまつる阿弥陀堂で、両脇には他では見られない翼廊が配置されることにより、極楽浄土の宮殿をおもわせる姿になっています。 境内をまわる 六角堂 六角堂の柱は、鳳凰堂の廃材を再使用しているとか 精巧な装飾のある鐘... Read More | Share it now!

山登り,花、紅葉見ごろ,大阪

【大阪府・泉佐野市、熊取町 2023.4.11】大阪府の南端に、和歌山県との境目をしるすように和泉山脈が東西につらなっています。そのなかに低山でありながら瀬戸内海をながめ、周囲の山々をのぞみ、ふたつのダム湖を見下ろしながら、ちょっとしたアルペン気分を楽しめる山があります。むかしから雨乞いの山として知られており、その名も雨山といいます。山歩きを彩ってくれる草花のなかでも、可憐であり華麗でもあり心癒されるミツバツツジの咲くころが、雨山を歩くにはベストではないかと思います。今年は全体に花の開花が異常にはやいのですが、本来なら今ぐらいがちょうど見頃になる雨山のミツバツツジがすでに散り始めていると聞いて、あわてて予定をくみました。 城ノ山 雨山にむかう途中にある神社のクスノキ 阪和自動車道の橋脚直下をぬける 道は思った以上に、山路らしい山道です 南西を見わたすと、かわいい泉州小富士山(260M) 曲輪跡 雨山には南北朝時代から城がつくられていました。ところが雨山の西にある、すなわち今登っている城ノ山にも城跡があり、以前は別々の城と考えられていましたが、近年の調査ではどうやらふたつの峰をセットにして城を構成していたようで、そこで城の名もふたつ併せて、いまでは土丸雨山城と呼ばれています。ここは元土丸城の、見張り用の曲輪跡と思われます。すなわち土丸雨山城のいちばん西の端の曲輪になります。 元土丸城の本丸跡と考えられていたところ 城ノ山をふり返り見る 雨山 岩の上をあるく場面もあります ミツバツツジが咲いています(実はだいぶん散っています) 雨山山頂に祀られた龍王社 雨山は雨乞いの山ですから、山頂には龍王社が建てられており、水の神である龍王大神を祀っています。右側にある木は、ヤマモモの老大木。 西ハイキングコース 雨山山頂から下ると、 熊取町が整備したハイキングコースに合流します 城ノ山(左)と雨山をふり返り見る ミツバツツジは半分以上散っていますが、 それでも十分に楽しませてくれました 一気に下って、鉄塔のある小さなピークを上ります 上永楽池 進行方向の眺め... Read More | Share it now!

山登り,花、紅葉見ごろ,奈良

【奈良県・宇陀郡 2023.4.9】奈良県北東部、三重県との県境に接するあたりに、室生山地あるいは室生火山群とよばれる山塊があります。これらの山々ですが、1500万年前の火山の噴火による火砕流堆積物が積みかさなって、ついには数百メートルもの堆積となり、さらに河川によって長い年月の間に浸食されて深い谷がつくられ、そうして特異な景観の山として現代にいたったものです。特徴としては標高1000m前後の峰が突き立つように立ち並び、その側面は柱状節理とよばれる多角柱の岩肌をみせています。また登山するには斜面はいずれも急坂で、ときに断崖絶壁を横目に見ながら歩くこともあり、スリルもあれば体力も必要とされ、そこそこ本格的な山登りが体験できます。10年ほど前にこの室生山地には魅せられて、全山登った経験があるのですが、このたび再度チャレンジしてみようと思います。まず最初は柱状節理の代表ともいえる名物の屏風岩を下から眺め、脇の道から背後へまわり、住塚山と国見山を登ってみます。 屏風岩公苑へ バス停から屏風岩(前方の五つの峰)を望む 大阪から近鉄電車でいったん三重県の名張まで行き、そこから1日数本のバスでおよそ1時間、長野バス停まできます。公共交通機関をつかうと、これぐらいしかアクセスの方法はありません。 屏風岩にむかって坂道を歩きます この辺りになると、車は屏風岩へ向かうもののみ ずいぶん上がってきています およそ1時間ほど歩いて屏風岩公苑に着きます。車もはしる一般道とはいえ、勾配はけっこう急で、長野バス停が標高450m、ここが標高770mなので、すでに320mも登ったことになります。 屏風岩と公苑の桜 西から中心部へ 中心部 中心部から東へ... Read More | Share it now!

山登り,花、紅葉見ごろ,兵庫

【兵庫県・神戸市 2023.4.4】以前書いたことがありますが、兵庫県の南東部にある六甲山は、東は宝塚から西は明石まで30km余の長さでひろがる山系(あるいは山塊)のことを言い、単独で六甲山という名の山があるのではありません。それゆえ一番高いところは山頂とは呼ばず、六甲山最高峰と言います。今日はその最高峰からすこし西、六甲山系でいえば、ちょうど真中あたりに位置する摩耶山に登ろうと思います。 ところで六甲山の名の由来ですが、少々マユツバな話が伝わっています。古代に大和(奈良)に都があったころ、海沿いの難波(大阪)まで出てくると、海の向こうに山(いまの六甲山)が見えました。「向こう」のことを古代には「むこ」と言い、向こうの山は「武庫山」、向こうの川は「武庫川」、「向こうの里」は武庫之荘と呼ばれ、武庫山はのちに六甲山と書きなおされ、音読みでロッコウと呼ばれるようになったとか。なんだか眉唾物のようですが、たしかに六甲から流れてくる川に武庫川はあるし、武庫之荘という地名も尼崎市に実存しています。また六甲の麓にある高級住宅地としてしられる芦屋(あしや)は、葦(あし)でふいた屋根の家々がならんでいたことからそう呼ばれるようになったぐらいなので、案外ホンマかもしれません。 新神戸駅へ 阪急三宮駅から北東へ歩く... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,城郭・史跡,花、紅葉見ごろ,滋賀

【滋賀県・彦根市 2023.4.1】今年は桜の開花が早いだけでなく、開花してから満開になるまでの期間が異例の早さで、この一週間ほどの間に関西の大半の桜スポットが満開を迎えています。満開になってからの見頃はせいぜい1週間なので、どこをどのタイミングで訪ねるか計画するのに焦ってしまいます。今後の天気も含めて考えると、いまのタイミングで、今年の大本命と想定していた彦根城を訪ねるべきと判断しました。 彦根城へ 彦根駅2階より... Read More | Share it now!

城郭・史跡,花、紅葉見ごろ,大阪

【大阪市 2023.3.30】最近はたいへん規則正しい生活になり、夕食は午後6時と決まっています。ところで午後6時という時間帯ですが、テレビ番組に関していうとローカルなニュースぐらいしかやっていません。そこで関西のサクラ情報をつたえる番組をみていたところ、大阪城では桜満開のちょうどいま、天守閣と西の丸庭園のサクラをライトアップして、午後9時まで「観桜ナイター」をやっているとか。大阪城は自宅から徒歩圏内です。さっそく夕食後に散歩がてら出掛けてみることにしました。 大阪城天守閣 桜門から天守閣が見える 天守閣 大阪城については以前にいろいろ書いているので、今回は説明抜きにします。 西の丸庭園 大手口より出る 桜はみごとに満開のタイミングで、夜桜見物とはいえ寒くもなく、満足して帰宅します。 【アクセス】自宅から徒歩で往復【料金】西の丸庭園:入場料350円【満足度】★★★☆☆ ... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,神社・仏閣,花、紅葉見ごろ,京都

【京都市・右京区 2023.3.28】桜の見頃にかんして、関西では京都市内がもっとも早く満開情報が伝えられます。桜の品種が違うのかどうか、ともかく満開が早いということは散り始めるのも早いということで、先週半ばに満開が伝えられた嵐山はそろそろ散り始めたとのこと。桜大好きで毎年あちこち桜の名所を訪ねているにもかかわらず、関西屈指の観桜スポットである嵐山は人出が多いのを敬遠して、この時期に訪れたことがありません。今年はひとつ意を決して、人で満杯の嵐山ではなく桜が満開の嵐山をめざして、いざ出発。 渡月橋 阪急嵐山駅から渡月橋へ... Read More | Share it now!

街歩き・山歩き,山登り,神社・仏閣,花、紅葉見ごろ,奈良

【奈良県・天理市~桜井市 2023.3.27】奈良県にある「花の寺」とも呼ばれる長谷寺で、桜が満開とのこと。桜大好き人間としては早速訪れてみようと企画をはじめました。長谷寺探訪だけでは物足りないので、天理市の昨秋歩いた「山の辺の道」の途上にある長岳寺横から入山し、真東に上って龍王山に登頂、そこから南東にくだって長谷寺を訪ねるルートを組んでみました。 龍王山へ 黒塚古墳から満開の桜と龍王山を眺める 崇神天皇陵... Read More | Share it now!