茶と海苔の山本山ではない、山の山本山へ山歩きに行く
【滋賀県・長浜市 2025.9.7】
今日歩きに行こうとしているのは、「山本山」という名の山です。
大阪市内に居住する私のスマホで「山本山」と検索すると、「山本山 阪急うめだ本店」「山本山 阪神梅田本店」と出てきます。
これは言うまでもなく、お茶やら海苔やらを製造販売するあの会社、その大阪での出店店舗になります。
「山本山」、たしかに一風変わった山名です。
「山本山 名の由来」で検索すると、(京都)宇治の山本村出身の山本〇〇さんが上京して、お茶などを扱う商売をはじめ – – お茶の業界では茶園を山とよぶ慣習があったことから – – と書いていますが、これもあきらかに会社の「山本山」のことです。
と言うことで、山の名の由来はわかりませんでしたが、「山本山 登山 滋賀県」で検索すると、まちがいなく今話題にのせている「山本山」が見つかるはずです。
滋賀県の琵琶湖、その西側(湖西)には比良山系という眺望抜群の(わたしの独断では)関西でイチオシの山塊がありますが、登山道がなかなかきつい。技術はチョボチョボでもいけるものの、体調が万全でない今の私にとっては体力面で臆してしまいます。
そこで湖西がだめなら湖東はどうやと調べたところ見つけたのが山本山。
南端の山本山の登頂にはじまり、低山の峰々をいくつか越えて賤ヶ岳へ。その賤ヶ岳が標高421mでもっとも高く(山本山は324m)、高いとはいえ2年ほど前に(秀吉と柴田勝家の)賤ヶ岳の戦いについて調べるついでにハイキング気分で登ったくらいなので、おそらくは大丈夫でしょう。
ということで、山本山から琵琶湖を左に眺めながら賤ヶ岳へ、そして山頂から余呉湖を見わたす。この計画でいざ出発。
山本山

「小谷城跡」とあるのは、駅から反対の西方向に浅井長政の居城であった小谷城跡(小谷山一帯)があるからで、残念ながら山本山についてはなんの宣伝・告知もありません。
※小谷城跡および小谷山は、歴史ファン城郭ファンには必見、同時に山歩きとしても大いに楽しめます。

右前方に小さく見えるのが賤ヶ岳?と思います

河毛駅からここまで4kmほど / バスはありません
タクシーか徒歩か選択で、もちろんテクシー(昭和語)

きたない地図ですみません。
もうすこしきれいなものはないかとPCで探したところ、他の方が撮影した画像でもすべて同レベルに汚れていました。
ということは、過去何年もこの状態で放置されているということなのでしょう。
関係者の方、たまには拭いてください。
苦情ついでに – – –
賤ヶ岳まで3時間となっていますが、健脚者ならともかく、体調の万全でない今の私が一般人並みと仮定するなら、3時間半から4時間は見ておくべきです。




頭上を覆う緑葉は濃密ではなく、けっこう日差しが暑い
山本山城址

浅井家の家臣・阿閉貞征(あつじさだゆき)の本拠


土塁でしっかり守られた別の曲輪があります。
ここが本丸と考えるべきでしょう。



山本山~賤ヶ岳

右には岐阜につながる山並みが見えますが、


左の道を下ると琵琶湖畔へ

アップダウンはありますが、急坂ではない


(西野山へのぼる道)


河毛駅からだとすでに4時間歩いているので
いささかバテ気味。しかし下山路はないので登るのみ



賤ヶ岳

リフトの山頂駅から賤ヶ岳の山頂へは10分ほど歩いて登らねばなりません。
前方に見えるカップルは女性がヒールの細いパンプスを履いているため登るのに苦労していました。
リフトで上がる方も、歩きやすいスニーカーなどにして下さい。

あとから気づいたのですが、山本山では城跡探索に夢中になっていて見逃したものの、目と鼻の先に琵琶湖を見わたすポイントがありました。
もっとも賤ヶ岳からの眺めと比較すると、見劣りするかもしれません。



中央が歩いてきた山本山からつづく山並み
右に琵琶湖、左かなたに伊吹山
今日の(野球の)試合で、阪神タイガースが勝つと優勝が決まります。
18時からのテレビ観戦に間に合うよう帰宅すべく、急いで下山し木ノ本駅に向かうことにします。



山登りは嫌だけれど、少しだけ山歩きも楽しみたいという方は、リフトで山頂まであがり、この道を歩いて下るのはどうでしょうか。
下りなら30分ほど、スニーカーで問題なく歩けます。
なお今日は、河毛駅スタートから木ノ本駅ゴールまで5時間半歩きとおし、そこそこ疲れました。
この日、阪神タイガースは優勝決定しました。
試合の経緯は、
2回裏、大山が二塁打で出塁、後続のヒットと犠牲フライで先制点。
6回裏、一死三塁で、近本の犠牲フライで追加点。
9回表、ここでピッチャー〇山が3人をピシャリと抑えたとしたら完成なのですが、いまの阪神タイガースには名前に山がつくピッチャーはいません。と思って見ていると – – – リリーフの岩崎が広島カープの最後の打者・秋山をピシャリとおさえてゲーム終了。2-0のシャットアウト勝利で優勝を決めました。
山・本・山、(無理やりのこじつけながら) 今日という日に山本山に登った甲斐がありました。
【アクセス】JR河毛駅~朝日山神社~山本山~熊野越~西野山~賤ヶ岳~山頂リフト駅~山麓リフト駅~JR木ノ本駅 26000歩
【満足度】★★★★☆