富士山を見て歩く 1日目(焼津海岸~大崩海岸)

【静岡県・焼津市 2023.1.11】
富士山のビューポイントをつないで、富士山の周りをぐるっと一周歩いてみたいと、かれこれ5年ほど前から考えていました。
計画を実行するうえで一番の問題になったのは、「富士山が見える日」でなければ出かけても意味がないということです。大阪に住みながら富士山の映像や画像をくりかえし眺めていると、それらは当然晴れた日のうつくしい富士山の姿ばかりを見ることになり、なんとなく富士山の近くまで行けば、いつでも晴れわたった空のもとで富士山を見られるものと錯覚していました。
調べるにしたがい「富士山が見える日」は「富士山が見えない日」よりもはるかに少ないことがわかりました。日中の時間内で富士山全体が見えるのは年間にすると20%に過ぎません。さらに大阪から行くとなると、日帰り旅行を繰り返していたのでは交通費がバカになりません。せめて一泊、できれば二泊、すなわち2日連続か3日連続で「富士山が見える日」が必要になってきます。
大型連休は、宿泊費、交通費とも価格がはね上がるうえに、どこも大混雑で出かける気持ちになりません。では土日、あるいは土日祝はというと、「自分が出かけられる週末」に「富士山が見える日」がうまい具合に重なることはなかなかありませんでした。
昨年秋に仕事を引退しました。いつでも「富士山の見える日」に自分のスケジュールを合わせられるようになりました。

焼津海岸

焼津港 / じつは富士山がかすかに見えている

どこをスタート地点にするかにはずいぶん悩みました。
西からアプローチする場合、浜松が富士山の見える最西端になるようですが、あまりにもその見える姿は小さく感動もそれだけ小さそうなので、そこから掛川市、島田市、藤枝市とネットで調べながら東進し、焼津海岸からみる富士山の姿にひかれるものがあって、焼津市をスタート地点と決めました。

スマホで撮影のため見えにくいですが、
肉眼ではこのように富士山が見えます(拡大)
スマホ撮影では限界ぐらい拡大しています
いつも富士山を見ながら釣りとはうらやましい
小川港 / 海岸沿いに南へ歩いています
小川港

石津海岸公園

ここまで歩いてきた間にも見かけましたが、いかにも地元の人が散歩中に、ふとスマホを取り出して富士山の姿を撮影していることがしばしばありました。
見慣れて飽きるというものではないのでしょう。

タイトル「頭を雲の上に出し」

このベンチに座って、しばらく富士山を眺めていました。

富士山が見える時期と時間(月別、時間別)
http://sanshisuimei.moo.jp/image/fuji/best_time.htm

富士見予報(この先一週間の富士山の見える確率)
https://fuji-san.info/

富士山の現在のライブビュー(静岡県版)
https://www.pref.shizuoka.jp/~live/

大崩海岸

瀬戸川をわたり一路東へ歩きます

明日は、花沢山~満観峰~朝鮮岩と山をつたって静岡市まで歩く予定です。
そこで今日は海岸線を静岡市との市境あたりまで歩き、大崩海岸を訪ねたいと思います。

海岸線を歩いています
全長900mのトンネル内を歩いています。貴重な体験です。
いっこうに富士山は見えない

この道は県道416号線ですが、道路脇のいわゆる路肩が非常にせまく(もちろん歩道はない)車はそこそこ走っているので危なっかしくていけません。
しかも富士山はいっこうに見えません。

やっと見えたけれど、ずいぶんかすんでボンヤリ
このアングルも富士山がはっきり見えれば格別でしょうに

晴天はつづきましたが、富士山はいくぶん霞んでしまい、いかにも残念でした。
それにしてもこの道は危険極まりない。最後の画像の海上につくられた橋はロケーションは抜群ですが、歩道もなく車が来れば欄干に身を押しつけてやり過ごすしかありません。ちなみにけっして自動車専用道ではありませんが、歩いている人は誰もいませんでした。
さてこの時点で今朝焼津駅到着後すでに3万歩あるいています。ここからターンして歩いて戻ると、そのあと焼津市内を散策する歩数もふくめれば5万歩を超えそうです。ちょっと歩きすぎですね。
そこでこのまま静岡市方向へ歩きつづけると2kmほど先にJR用宗駅があるので、そこから電車で戻ることにしました。

焼津市街

焼津市街

ここは焼津市の目抜き通りのはずですが、なんなんでしょう、この閑散とした状況は。いま16時前です。

焼津神社

焼津神社は反正天皇による創建、日本武尊を祀っているそうですが、うら寂しいところでした。

今日はこれで終了、駅前のホテルへ向かいます。

【アクセス】JR焼津駅スタート、焼津海岸→大崩海岸→JR用宗駅から焼津駅へもどる
【満足度】★★★☆☆