関西では兵庫県にひとつだけある虚空蔵山にのぼる

【兵庫県・三田市~丹波篠山市 2023.7.11】
虚空蔵山という名の山は、ネットでざっと調べただけでも30近くあります。
名の由来は、虚空がすべてを蔵するように、無限の智慧と福徳をそなえ、人々にそれを与え救う虚空蔵菩薩を祀る山、ということのようです。
なにも虚空蔵菩薩にすがろうとかあやかろうというのではないのですが、関西で暑さのきびしい時期に山登りをするならば、まずは各地の気温のチェックをして少しでも快適にのぼれそうな山を探します。そして前回登ったのが、大阪北西部の能勢妙見山、そして今回チェックしたのがそこからもう少し北西にある虚空蔵山だったということです。このあたり一帯は気象条件が異なるのか関西では夏をとおして比較的気温が低めなようです。

今回は朝7時15分に自宅を出て、9時から登山をはじめました。

JR藍本駅から登山口へ

手作りの標識にしたがい農道を山へ向かって歩く
右前方に虚空蔵山が見えてきた

登山開始

はじめのうちは渓流沿いに進みます

朝7時に大阪市内の気温は26度でしたが、駅まであるく間はすでにムッとした暑さでした。
ところが9時に藍本駅から歩きはじめた時の気温は27度でしたが、26度の大阪市内よりずっとしのぎやすく感じました。やはり緑の多さ、脇を走る車の少なさなどが影響しているのでしょう。
さらに山道に入ると、樹林による日陰があり、道が土であることから体感気温は5度くらいも下がります。
これで風が吹き抜ければいうことないのですが、今日はほとんど無風状態です。

この先に虚空蔵寺があるゆえ参道(?)
昨日までの雨で濡れており滑る、滑る

虚空蔵寺

虚空蔵寺に到着したようです
石段の先に伽藍が
本堂のみがひっそり残る

案内板によると、創建当初は七堂伽藍があったそうですが、その後に衰退。摂津・丹波・播磨三国の城主らが再興につとめるものの、明智光秀の丹波攻略のさいに焼失。
その後は村人の協力で本堂、仁王門、鐘楼が再建されるが、いまは本堂を残すのみとなっているそうです。
なお開祖は聖徳太子とのことですが、それは伝承の域を出ないでしょう。

山頂へ

けっこうな急坂がつづきます
しかも道は荒れています
山頂手前に岩場がありました
その岩場から丹波の山々を見わたす
こちらが山頂

山頂の50mほど手前に岩場があり、そこからの眺望はなかなかのものです。その岩場には日陰がないので夏場は大休憩には向きませんが、涼しい季節ならそこで昼食にするのがもってこいでしょう。

下山をはじめる、まずは八王子山へ

急坂をくだります
この電波塔をくぐり、先のピークを越えます
下りてゆく先が垣間見えました
道標はありますが / 眺望もないし道も単調
八王子山

ここが八王子山だそうで、下山の際には分岐点になります。
右の道を取ると、道は悪いですがJR草野駅まで45分。直進すると安全道ですが大回りするため90分。
ここまで歩いてきてこれから先に楽しい山路が期待できるとも思えないし、けっこう暑くなってきて(なによりも蒸し暑い)これからさらに気温が上がるなかで90分歩く気にはなれないので、迷わず右折しました。

下山

ほとんど道なき道を木立のなかへ突き進む
画像で見る以上に急勾配でした
あまりに急坂ゆえか一部に階段が
急坂ゆえハイペースで下りてきました
地図上で溜め池のあるべきところは工事中
その工事現場から望む / 虚空蔵山(左)八王子山(右手前)
ここから駅はすぐ近くです

【アクセス】JR藍本駅~登山口~虚空蔵寺~虚空蔵山~八王子山~(溜め池経由)~JR草野駅 14000歩
【満足度】★★★☆☆

山登り,兵庫

Posted by 山さん