日本一低い小野アルプスは歩きごたえ十分

【兵庫県・小野市 2024.6.29】

アルプスALPSが、ラテン語のALPESを英語読みにしたもので、語源をたどれば雪をかぶった白い山の峰というような意味があるということは以前書きました。
また日本国内では最初に日本アルプスがその名で紹介されてからのち、ご当地アルプスがいまでは50以上も存在するということも書きました。
さて今日ですが、兵庫県の中南部瀬戸内海から20kmほど内陸に入った小野市にある、その名も小野アルプスを歩いてみます。
この小野アルプス、小野市の観光協会が日本一低いアルプスと宣伝しているくらいで、たしかにそのなかの最高峰ですら標高は199メートル、ほかの峰はすべて150m前後です。
それだけ聞くとハイキングを想像するのですが、端から端まであるくと無名峰をふくめて12山の頂を極めることになり、すなわち全行程がアップダウンの連続で、歩きごたえは十分といえます。

小野市観光協会の案内より抜粋引用 / 右端(東)の市場駅からスタート、左端(西)の福甸峠をゴールとします

高山、前山、愛宕山、安場山

温泉施設ゆぴか から山道に入る
高山は木々が茂っており眺望なし
なかなか険しい山道
前山はベンチもあって休憩には良いが、眺望はイマイチ
播州の山らしく岩が露出する
愛宕山はなにもない、山頂はこのあたりらしい
昨日までの雨で濡れており、滑る!
安場山も木立というより藪のなか

登山道に入ってからここまでちょうど1時間ほどですが、草木が繁茂したなか、眺望がさっぱりなだけでなく風が抜けないのでなんとも蒸し暑い。
正直なところこの時点では、山選びを失敗したと思っていました。

総山、アンテナ山、惣山

ひらけた地に出て風が抜けて心地よい
総山は相変わらず木立のなか
急こう配の岩肌をのぼる
どうやらこのあたりがアンテナ山(?)
惣山から2分で展望所へ
展望所から西方向を見わたす

紅山

惣山をくだって紅山へ
紅山

紅山のこの岩場登りが小野アルプス最大の難所でもあり楽しみでもあります。
ちなみに東から西へ歩くとこの岩場は上ることになり、逆だと下ることになりますが、個人的には上ることをおすすめします。
上りはがむしゃらにでも登れますが、下りは冷静に上から見下ろすと足がすくむかもしれません。

前をいくクライマーは猛烈にはやかった
山頂から惣山をみる
随所にみえる水面はダム湖と溜池
紅山の岩場を横からみると、たしかに急角度

岩山

さいごのピーク岩山へ
岩山からの眺望

岩山からはふたたび灌木というより藪のような、視界もきかず風も通らず蒸し暑い山道をあるいて福甸(ふくでん)峠に出ます。

福甸峠から最寄りの駅は4kmほど西のJR小野町駅ですが、電車賃節約のためさらに2km先の神戸電鉄小野駅まで歩きました。

【アクセス】JR市場駅~温泉施設ゆぴか~高山~前山~愛宕山~安場山~総山~アンテナ山~惣山~紅山~岩山~福甸峠~神戸電鉄小野駅 / 26000歩、5時間40分
【満足度】★★★★☆