箕面で紅葉狩り、池田でカップヌードルミュージアム
【大阪府・箕面市、池田市 2024.11.30】
今秋は残暑が異常にきびしく長くつづいた影響で紅葉がまるで美しくありません。
少々大げさですが、日本の秋の代名詞である紅葉を堪能することなく冬を迎えるのでは満足して年を越せません。四季にめぐまれた日本で生まれた以上は常にその四季がおりなす自然の美を満喫したいものです。
どこか見逃していないか関西の紅葉の名所を探していたところ手頃な距離(個人的な指標として自宅から往復の交通費が1,000円以内)に箕面の滝がありました。箕面ならば入場料も拝観料も志納金も要りません。
プラスワンとして、かねがね訪れたいと思っていた池田のカップヌードルミュージアムに寄ってみます。電車を途中下車するため交通費が1,000円をすこし超えますが、ここもラーメン作りの体験などを希望しなければ入場無料です。
箕面の紅葉

阪急箕面駅の改札を出ると、この時期ならば北へ向かって人の流れがあります。
流れにしたがって歩いていけば直に紅葉が見えてきます。
駅から滝までは渓流沿いの道を2.7km歩くことになりますが、この道沿いに紅葉がつづきます。
それにしても、人が多い。

色づき方が良好というか、ここの紅葉は例年どおりの「紅葉」です。
川や池があるとその水面から水蒸気となって水分が供給されるため紅葉が美しくなると聞いたことがあります。
くわえて今年は残暑が異常に厳しかったですが、その間も渓流をつねに水が流れていたためここは暑さが和らいでいたのではないでしょうか。
ただし、人は多い。









のんびり歩いて1時間ほどで滝につきましたが、ここだけは紅葉が「見頃過ぎ」のようです。
ネットで「箕面、紅葉」で検索すると、瀑布を背に真赤なモミジ(カエデ)の画像が目に飛び込んでくるでしょうが、その真赤なはずのものが右に見える枯れ色の樹です。
なお下の人混みは途切れることがありません。
下で写真撮影をするのであれば、スマホなりカメラなりを頭上にもち上げて人混みの頭越しに撮ることになります。
池田のカップヌードルミュージアム

チキンラーメンを手にカップヌードルの台座の上に
安藤百福氏はチキンラーメンのかたちで世界で最初にインスタントラーメンを発明し、さらにカップヌードルを世にだした偉人です。
なお日清食品はおなじ「粉」関係というだけで、美智子上皇后の実家にあたる日清製粉とはまったく関係がありません。
安藤百福氏は小屋で麺をこねながら独力でインスタントラーメンを開発した、ユニークな創業者です。
(台湾出身で商売人として大阪へ移り住み帰化しています)



カップヌードルに関してひとつ小話。
もう半世紀以上も昔になりますが、軽井沢にある別荘に連合赤軍の一味が管理人を人質に立てこもる「あさま山荘事件」がありました。
人質の解放と事件解決のため機動隊が徴集されます。この事件に対する国民の関心はたかくテレビの視聴率は最高時には90%に達しています。
その対陣中に隊員が食事としてカップヌードルをたべる映像がテレビを通して全国に流れました。
事件は2月の極寒の時期、湯気を上げるカップヌードルを機動隊員がすする姿はよほど印象的だったのでしょう、これを機に売り上げは爆発的に伸びます。
【アクセス】阪急箕面駅から箕面の滝:2.7km、阪急池田駅からカップヌードルミュージアム:300m
【入場料など】どちらも無料
【満足度】★★★★☆