安く早くいつも楽しい六甲山、今日は荒地山へ
【兵庫県・芦屋市~神戸市 2026.4.8】
わたしは仕事を引退しているので時間はふんだんにあるものの、資金がふんだんにあるわけではないので安い交通費で登山を楽しみに行ける山をいくつかストックしています。
自宅が大阪市内の東寄りにあるゆえ、大阪の生駒山山系あるいは箕面方面、京都の東山・比叡山、そして兵庫の六甲山ならば往復の電車賃が千円以内ですみます。しかも時間的にも1時間以内で最寄り駅に到着します。
すなわち安い、早い。だけでなく、なかなか充実した登山を楽しめる山がたくさんあります。
今日はそのなかで六甲山群の前衛峰にあたる荒地山を登りに行きます。
六甲山登山のブログには何度か書きましたが、実は「六甲山」なる単独の山は存在しません。
神戸~芦屋~西宮の北に連なる山系全体をさして六甲山と呼んでいます。ですから「六甲山群」と書いているのであり、その六甲山群のなかで一番高い峰はというと、「六甲山最高峰」という愛想のない山名がついています。
今回のブログにはいくつかの山名が出てくるはずですが、それらはすべて六甲山を構成する山(すなわち六甲山群)であり、六甲山最高峰といえば六甲山群のなかで一番高い峰だと理解してください。
登山口~薬大尾根

左の桜の背後の建物は神戸薬科大学


これから歩く道は、麓に薬科大学があるゆえでしょう、なんとも安易に「薬大尾根」と名付けられています。
薬大(やくだい)だけに「益体もない」と毒づいたのですが。
六甲山の地名といえば、先人がハイカラと思ったのかカタカナ名がまことに多い。「ロックガーデン」「カスケードバレイ」「シュラインロード」等々。
ここで同じ調子で「ファーマシューティカル・ユニバーシティ・リッジ」なんぞと名付けられたら、私としては知人につたえるのに確実に2回は舌を噛みそうで、まあ愛想もないけど良しとしておきます。




六甲山の地名はもちろんハイカラ好きの先人がつけたカタカナ名ばかりではありません。
ばりばりの和名もあります。
「稲妻坂」「地獄谷」「まむし谷」「山羊の戸渡」等々 – – – 名前だけ並べられると尻込みするような。
命名のセンスが良いのか悪いのかわかりませんが、六甲山にはユニークな地名が多いと覚えておいてください。
魚屋道~風吹岩


魚屋道は瀬戸内の海産物を有馬(温泉)へ運ぶための近道として使われていたそうです。
なお魚屋道は「ととやみち」と読みます。
「うおやみち」とか「さかなやみち」と読んだ方は人前で口にすると恥をかくので注意してください。その恥をかいたのは – – – わたしです。




なかみ山~荒地山


この岩だらけの山肌のことを私は「六甲山の正体」と呼んでいます。
遠望すれば緑濃いですが、じつは山系全体が岩石だらけで、たとえば秀吉のあとに家康がつくった大坂城(すなわち今残る大坂城)の石垣の石は主にこの六甲山から切り出した花崗岩です。
なお切り出した石はいまの神戸市東灘区の御影港から積み出されたため御影石とも呼ばれています。

横池~金鳥山



この雄池と雌池をあわせて横池と呼んでいます。
ふたつの池が横に並んでいるから。それが命名の理由であるとしたら、あまりにイージー過ぎませんか。




金鳥山の山頂は視界も芳しくなく写真を残していません。
ところでその山名の由来を調べたところ、かつては草原状の山で、麓から見ると草原が夕陽に輝くさまが金の鳥が羽ばたくかのように見えたことから名付けられたそうです。
なんとまあ、六甲山でそんなロマンチックな命名話ははじめて聞きました。
桜の公園~保久良神社




地名のことでケチばかりつけてきましたが、本音は六甲山こそ大好きな山の筆頭です。
歩くルートによって同じ山系とは思えないほどに見える景色が違い、さらに季節によって見せてくれる顔がそのたびに変わります。
たとえば今回の山歩きですが、
➀登山道が変化に富んで楽しい。
➁眺望が良い。
➂サクラ、ミツバツツジに癒されながら歩けた。
➃スリリングな場所もあるが、危険というほどではない。
➄道標がしっかりしていて道に迷う心配もない。
そのうえ私にとっては、「安い」「早い」のですから、文句なく★5つ。
【アクセス】JR甲南山手駅~(薬大尾根)~風吹岩~なかみ山~荒地山~横池~金鳥山~保久良神社~JR摂津本山駅 / 19000歩、4h30m
【満足度】★★★★★





