その名は神武天皇まで遡る、葛城山にのぼる
【大阪府・千早赤阪村~奈良県・御所市 2022.12.31】
葛城と呼ばれる地が奈良県西部、金剛山系の麓にあります。
歴史は古く、日本の初代天皇である神武天皇が平定し日本という国の基をつくった土地だとされています。もちろん神武天皇の時代ともなると、ご本人が紀元前711年に生まれて126歳まで生きたと言われているぐらいで、あくまで伝説のなかの話ですが、ともかく歴史は古いこと、また由緒ある地であることは間違いありません。
この地に、大阪府との県府境にまたがって葛城山の名をもつ山があります。
大阪府と和歌山県の境にも同名の山がありますが、こちらは和泉葛城山と呼ばれています。伊豆半島の付け根辺りにも同名の山があり、これは伊豆葛城山と呼ばれています。
この葛城の地にある山こそが本家本元だと思うのですが、やはりこの山も混乱を避けるため大和葛城山と呼ばれています。
呼び名はどうあれ、これこそが由緒正しき葛城の地に鎮座する葛城山です。今日はその葛城山に、いえ大和葛城山に登ります。
紫色のマークが今回歩いた場所です。
大和葛城山に向かって
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近鉄富田林駅から水越峠行のバスに乗って、登山口バス停まできました。そこから集落へと入り、畑を縫ってつづく道を歩きます。
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今日は盆休みに高野山へのぼって以来、久しぶりにHさんと同行しています。
盆休みに同行してからなにが変わったかといって、Hさんはいまも仕事を続けているので今日は年末年始休暇中。自分は秋に仕事を引退しているので年中休暇中。
年中休暇中ともなると歩くのまで遅くなるのか、気がついたら前をゆくHさんの姿が見えなくなっていました。
天狗谷道を上る
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登山道はたいへん野趣に富んでいるのですが、落石が多いのには驚かされます。
大方は地震や台風による大雨の際の崩落で、こうして山登りをしているさなかに落石があるとか、落石による事故があったとは聞いていませんが、これだけ石、しかも当たればほぼ即死と思われる巨石がごろごろ落ちていると、あまり気持ちのいいものではありません。
登りの後半
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前方に見えてきたのは大和葛城山のピークではありません。
この山を時計回りに巻いて進みます。
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山頂
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ここのポストに投函すると、大和葛城山の全姿が描かれた風景画の消印を捺してくれるそうです。
高原ロッジで食事をして、御所(ごせ)に向かって下山します。
くじらの滝ルートを下る
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雪が凍っていて登山靴でも滑る滑る、めちゃくちゃ恐怖です。まだ雪が固まっていない道の端っこの草の上を歩くとか、棒で足元の凍った雪を崩すとか、いろいろ難儀しながらやっと下りてきました。
冬場は当日の天気に関係なくアイゼンは必携です。
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凍った坂道に難儀しましたが、なんとか無事に下りてきました。
(実は一回盛大に滑って転び、怪我はなかったのですが、自宅に戻ってリュックを片付けていたところ保温水筒がみごとに凹んでいました。)
ロープウェイ駅から御所駅まで4kmということなので、バスを待つほどでもないとHさんと意見一致で歩くことにしました。
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【アクセス】大和葛城登山口バス停から登りはじめ、近鉄御所駅まで歩きました。22,000歩
【満足度】★★★★☆