雲山峰は大阪の山と言ったら和歌山の人に怒られる?
【大阪府・阪南市~和歌山市 2025.1.26】
大阪府の南西端と和歌山県の北西端が接する位置に、紀泉アルプスの山並みがあります。
山並みとして全体でみれば「府県境」ということになるのですが、山並みにつらなる個々の山が大阪の山なのか和歌山の山なのかとなるとなかなか判別が難しい。
「山と渓谷社」が出版する「分県登山ガイド」の『26 大阪府の山』では紀泉アルプスすべてが大阪の山として紹介されており、『29 和歌山県の山』では同じ山々がすべて和歌山の山として掲載されています。
Google Mapで詳細に見てみます。
今日登る予定の雲山峰の山頂はわずかに和歌山県側に入っており、所在地は和歌山市落合となっています。
しかし隣接する大福山の山頂はほぼ府県境上にあり、所在地は大阪府阪南市桑畑。
泉南飯盛山にいたっては3㎞ばかり大阪府側に入っており、そもそも山名からして「泉南にある飯盛山」ですから和歌山県の山のはずがない!
なにが言いたいかというと、雲山峰はお気に入りの山のひとつで、たとえば金剛山の山頂が奈良県に含まれていても大阪の山とみずから思い込んでいるように、この雲山峰も個人的には大阪の山と意図的に間違えたまま – – –
山中渓駅から第1パノラマ台へ

(雲山峰は見えていません)




湾内に突き出ているのは関西空港
雲山峰は紀泉アルプスのなかでは最高峰ですが、標高は490mにすぎません。
JR山中渓駅→雲山峰山頂→JR紀伊駅のルートであれば、岩場もなく崖沿いもなく渡渉もなくすなわち危険箇所は皆無です。また山道は全体的に整っており急坂はほとんどありません。
言いかえると山道自体には登り応えがないといえますが、のんびり山歩きを楽しむには最適です。
雲山峰山頂へ

このような山は冬の陽だまりハイクに最適です

道に迷うこともありません






石積は、八大竜王の小祠
青少年の森展望広場へ


下山




本格的な山登りを求めている方にはまったく適しませんが、散歩の延長ぐらいの感覚で山歩きを楽しみたい方にはお勧めします。
とくに冬の陽だまりハイクと、ミツバツツジが咲く5月頃がお薦めです。ただし日差が完全に遮られないので夏場の歩きはつらいと思います。
ところでこの心和む山を大阪の山と言い張ったら、和歌山の人は怒るでしょうか? – – 涙をのんで和歌山県の山として譲ります。
【アクセス】JR山中渓駅~第1パノラマ台~雲山峰山頂~青少年の森展望広場~JR(もと国鉄)紀伊駅
【満足度】★★★★☆